凄かったです。
『いぬ助け』のチャリティーグッズに素敵な絵を描いてくれている たけがみたえ さんが、版画作成を公開するというので見てきました。
たけがみたえさんは、とてもかわいらしく、小柄な女性。
『BookHouse Cafe』の奥にある部屋を、臨時のアトリエとして使用していました。
予定の時間は2時間。とても2時間では終わらないので、幾つかの工程は終わった状態でした。
幾つかの版画が彫り終わっていなかったので、それを仕上げていったのですが、丁寧でありながら豪快な彫り方。かっこよかったです。
そして、刷り始めたのですが、凄かったです。
画像の都合とかではなく、グラデーション掛かっています。
パレット上で色を混ぜ切らない。右側だけ色が濃くて左側は明るい状態で、インクを練っていました。そのままローラーでインクを載せて刷るとグラデーション掛かって刷られる。理屈ではわかるのですが実際に見てみると凄いです。
そこに黄色を載せました。
明るい絵です。という微妙な感想でした。ここまでは。
そこにローズを載せました。ピンク掛かった赤を載せたら、黄色だった部分が綺麗な橙に。黄色が無い部分はローズに。ほぇ!!と驚きました。そして・・・
青を載せたら、綺麗な緑に!!
え?! 画像の左上に写っている青い塗料を黄色の上に載せたのですが、なんとも綺麗な緑色に。もちろん黄色と青を混ぜると緑になる、ということは知っていますが、それでもなかなか狙った緑は出ないもの。それが「重ねて刷る」という行為で、ここまで綺麗な緑になるとは、驚愕でした。
その後、紫を重ねて、とても綺麗な絵になりました。が、ここからも凄かったです。
この、紫用の版を「彫り進める」んです。この「彫り進め」という技法、始めて聞いたのですが、ピカソも使うし、学校でも教えてくれる手法のようです。
どうなるのかと思ったら、こうなりました。
キジバトの羽・顔に模様が描かれたのです。
色の薄い部分が最初に刷った部分。そこを彫って少し色の濃い紫を重ねることで、綺麗な模様が出たのです。
いや、凄かったです。感動です。
右上に蜂を加えるなど、幾つかの工程が残っていますが、時間切れで公開終了でした。2時間30分。とても素敵な時間を過ごさせていただきました。
たけがみたえさん、会場提供の『BookHouse Cafe』さん、その他の関係者様、ありがとうございました。
この作品は残りの工程を経て、5月4日には『BookHouse Cafe』に展示・販売されるようです。
そして宣伝。
素敵な作品を作り続けているたけがみたえさんが、素敵な絵を描いてくれているチャリティグッズを『いぬ助け』で扱っています。
5月12日に『にいじゅくみらい公園』で開催する譲渡会でも販売されるので、興味があったら、お立ち寄りください。






