茨城県笠間の『動物指導センター』に行ってきました。

『いぬ助け』で新しい預かりボランティアさんが預かる犬を引き出すのに、同行させてもらいました。動物保護に関係の無い一般人の見学は、行っていないそうです。

まだ、とても静かな場所なので、少し離れたところからでも犬の鳴き声が聞こえました。

元々は「迷子犬の飼い主が見つかるまで預かる」を主目的として作られた施設であり、長期間動物を保護するための施設では無い、という事は分かっています。

それにしても凄い状態でした。

最初に案内された廊下には、1㎡無いくらいの仮設サークルが在り、そこに1匹の犬がどうしようもない感じで座っていました。

その奥に、なぜか3匹の犬が固まって座っていました。この4匹の扱いは分かっていません。

そしてこの写真の部屋です。5m×3mくらいだと思うのですが、23匹の中型犬が居ました。

まぁまぁ広い部屋ですが23匹というのは多いと感じました。

自己主張の強い犬が前面で吠えていて、そうでもない犬達は通路から離れたところで重なるようにジッとしています。

ちょうどご飯の時間だったのか、施設で勤務している方が大きな器に餌を入れて置いていくのですが、群がって食べるという状態ではありませんでした。

十分な食事が与えられているからなのか、緊張・ストレスが原因で食欲が衰えているのかは判断できませんでした。

通路を挟んだ反対側は個室となっており、1㎡も無い部屋に1匹ずつ犬が居ました。

とても大きな声で吠えている犬。静かに少しだけ甘える犬。いろいろでした。

その他にも幾つも部屋が在り、数匹の犬が居たり、個室に入っていたり、とにかく凄い数の犬でした。

そして屋外にも犬が居ました。

「散歩ができる犬」のようで、人には慣れており甘えん坊の犬達が多かったです。

子犬の紹介も受け、改めて引き出す対象の犬を検討し“チーズ”という名の、まだ若い犬に決まりました。

譲渡会で会えるのを楽しみにしています。

その後、手続き等を行っていると、大きな犬が散歩に連れ出されていました。

施設内では大声で吠えながら暴れ回っていた犬が、リードで引かれて大人しく歩いています。

近づいても平気か確認すると「ちょっと待って下さい」という事だったので少し待っていると、どうやら完全に落ち着いたようで「近づいても平気です」と声を掛けてくれました。

ゆっくり近づくと、やはり大きい。32㎏あるという事でした。一緒にいた小柄な女性は、この犬を見に来たようでしたが32㎏という大きさに連れ帰るのを断念。

触っても平気で、とても施設内で大暴れをしていた犬とは思えない良い子でした。

シェパードの気質として他の犬が近くにいると優位性を保つために威嚇する事が在るようで、施設内ではそれが強く出ているだろう、と言われました。なるほど。

もう一匹、老犬も触らせてくれて、とても親切な対応でした。

施設の方に聞くと実家に7匹の犬がいるようで、相当な犬好きであることが判明しました。

行くまでは、この施設に余り良いイメージは持っていませんでした。

ですが、実際に施設を見させてもらい、対応してもらい、犬を見て、160匹いると聞くと、皆さんとても頑張っていると感心してしまいます。

やはり大事なことは、これ以上、野犬を増やさないこと。強く感じました。