すっごく”性格悪い自分”を見つけたので

書いてみる

 

 

もう10年くらい前の話

 

書道の先生から

とある資格試験を勧められた

 

私はまだ自信が無かったけど

「かよこさんなら大丈夫よ」

とおだてられて

頑張って作品を仕上げた

 

しばらく経ったが

試験の合否の連絡が無かった

 

 落ちたので、先生が気を遣っているのかな

 人前で言うのを遠慮してタイミングを見ているのかな

 

そう思って聞かずにいた

もともと自分にはまだ早いと思っていたので

それほど気にはしていなかったし

そのうち忘れてしまった

 

 

1年ほど経ったある日

生徒さんの一人が

その資格試験に合格したという話を

先生がみんなの前で発表した

先生は嬉しそうだった

 

 

 あ、そーなんだ

 いつの間に試験受けたんだろう

 今回は私に声かけてくれなかったな。。。

 (´・ω・`)ショボン

 

けっこう寂しかったし

ショックだったんだけど

合格した人は実力もあったから

そうだよなぁ~って納得した

仲の良い人だったので素直に喜んだし

私も頑張ろうと思った

 

 

がっ、

 

 

その後のことなんだけどね

 

 

私が一人でいる時に先生が

「ねぇ、かよこさんに聞きたいことがあるの」

と声をかけて来た

 

「これ、何だかわかる?」

 

先生の手には

1年前

私が仕上げた試験用の作品が

提出した時の状態のままあった

 

「これ、何で預かったのかしら?何かに提出するものだった?」

 

 え?(;・∀・)

 え?(;・∀・)

 え?(;・∀・)

 

まさか試験の作品じゃないわよね?

だって、課題が違うものねぇ」

 

 

まさか、じゃないわよね?。。。 ?

 

まさか、じゃないわよね?。。。?

 

まさか、じゃないわよね?。。。?

 

(;・∀・)

 

(;・∀・)

 

(;・∀・)

 

(;・∀・)

 

(;・∀・)

 
 
先生はすっかり忘れていた
先生が試験受けろって言ったのに
頑張って書いたのに
ちゃんと預けたのに
預かった直後に忘れたんだ
ずっと放置されていたんだ
それじゃ、合否の連絡なんて来ないよね
そりゃぁ受からないよね
 
でも私は
この時
本当のことを言わなかった
自分も忘れたふりして受け取った
(この辺から私の性格の悪さが出てくる)
 
先生は自分の非を認めたくない
自分は悪くないと言いたい
だからきっと
山のような言い訳を
ぜんぜん理由にならない言い訳を
きっと私に話すだろう
 
そして謝るだろう
埋め合わせに何かするとか
言い出すだろう
 
そんなことさせない
(悪っ!私、性格、悪っ!)
 
謝ったら
私は許さなければならないじゃないか
 
私は許したくなかったんだ
 
 
私はずっと
あの時怒らなかったのは
怒るほどでもなかったなんて
自分をごまかしてたんだけど
 
実はものすごく怒っていたんだ
 
一見、許したように見せかけて
実は許したくなかったんだなって
気がついちゃったのだ
 
そのくらい
私は性格悪いって
気がついちゃったのだ
 
 
それを今まで直視できなかった
 
こんな醜い自分はダメだって思ってた
 
 
ダメとか
ダメじゃないとか
そういうの、もういいよね
 
根性の悪い自分がいる
 
いたっていいじゃん
それをどうこうしなくていい
いい子じゃなくていい
 
そういう自分を認めたら
なんだかもうどうでもよくなってきた
 
結局
怒っている時って
相手にじゃなく
自分に怒ってるんだよね
 
自分のルールに従えない自分に
怒っているんだよね
 
 
少しずつ気持ちがほどけていく
 
 
追記
 
わかった!
私、被害者でいたかったんだ
かわいそうな人でいたかったんだ
こんな目にあっちゃうけど健気な人でいたかったんだ
 
あーそうか
なるほど!