友達のカフェで月2回

サークル活動みたいな書道教室を始めて

来月で4年になる

 

休んだり

やめそうになったりしながら

続けて来た

 

 

始めた当初はやる気だったのに

その気を見事にへし折ってくれたのは

他でもない師匠だった

 

「最終的に人を教えないと上手くはならない」

と人に教えることを勧めた師匠は

私の書道教室の場所を聞いた途端に

顔色が変わった

 

「それってすぐそばじゃない!」

「ここから近くよねぇ?」

「てっきり、焼津でやると思ってたわ」

「広いお宅なんだから家でやればいいのに」

 

しつこく(ほんとにしつこく)言ってくる師匠に困惑した

私はカンが鈍くて最初は意味が解らなかったが

早い話が

 

自分の縄張りで仕事を始めるとはなんて礼儀知らずな!(`ε´)

 

ってことだった


それが解った途端

愕然とした

やる気が一気に失せた

 

師匠の縄張りの中ではあるけど

私のところに来る人は

ネットで繋がった人なので

荒らしたわけではない

 

それでもだめなのか?

 

そもそも

私はたまたま隣の市に住んでいるけど

他の生徒さんは近くの住人だ

その人たちが自宅で始めたとしたら

完全に師匠の縄張りの中じゃないか

 

 

その頃から

書道に対する思い

師匠に対する思い

自分の進む先

などが歪んだり

揺らいだりし始めた

 

師匠への遠慮。。。というか

向き合うことのわずらわしさから

私は中途半端な活動で

自分を良しとしてきた

 

いいんだ

どうせ私は師匠のようにはなれないし

いいんだ

どうせ私は礼儀も常識も知らないし

いいんだ

どうせ私は本業もあって大変だし

 

書道なんてやってもやらなくても

生活に困らない

支障もない

むしろお金かかって贅沢な趣味だし

やってても無意味だよな。。。

 

そうやって

何度も投げ出そうとしたんだけど

 

書道は好きなのになんでやめたいのか

訳が分からなくなった

 

書道をやめたいんじゃない

それに付随する損得や

しがらみを外したいんだ

 

”好き”の上に

損得乗せてたから

イヤになっちゃったんだって気付いたんだ

 

純粋に好きなんだよ

好きなだけなんだよ

 

指導者になるとか

教室やるとか

生徒さん増やすとか

そんなのホントはどうでも良くて

 

難しい技を覚えて身についた時の

何とも言えない喜びと楽しさを

誰かに伝いたいだけ

 

「ね、面白いでしょ?」

って言いたいだけ

誰かと分かち合いたいだけ

 

うん

それだけ