はい、最近「妊婦×感染症」
を書き続けている私です。
・トキソプラズマ症
・リステリア菌
・リンゴ病

どれもこれも
今回の3回目の妊婦生活で
ハラハラさせられた私ですが。

本日書く「風疹」
今回はガッツリ問題無しです!
ただ、初めて(ひとりめ)の妊婦生活
の時にちょいと心配しました。
それは後程、体験談?を書くとして
まずは風疹の基本情報からいきます~。

~~~~もくじ~~~~~~~~~
■風疹とは?
■どんな症状が出るの?
■妊婦が感染するとどうなるのか
■妊婦・妊娠希望者がまずやるべきこと
■妊婦だけじゃなく家族にも予防接種を
■予防接種をするメリット
■現在の予防接種制度
■私がヒヤっとした風疹の危機
■まとめ。防ぐ方法ある感染症だから!
■補足。風疹検査結果の抗体価数値
~~~~~~~~~~~~~~~~

━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■風疹とは?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ウイルス性の感染症
ここ最近では子供よりも成人男性の方が
かかりやすい感染症らしい。

◆感染経路
主に、くしゃみか咳などの飛沫感染。
発疹の出る1週間前~発疹の出た1週間後
計2週間程が特に感染力があるらしい

◆感染力が強いのが特徴!!!!
インフルエンザが1,2人への感染力だとすると
風疹は5~7人へ感染させる可能性アリ!
インフルより感染力強い!!

◆潜伏期間
14~21日間ほどの潜伏期間。
感染しても無症状な人が15~30%程いる。
→知らず知らずのうちに
誰かから感染してしまうこともある。

◆抗体(免疫)がつく
一般的には風疹は1度かかれば
2度とかかることはないといわれている。

しかし、予防接種を受けても
・ちゃんと抗体ができていない場合
・ワクチンを一度しか受けていない場合

は、1度感染していても
体質や加齢によって抗体が低くなることで
再感染の可能性が高くなることもある

━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■どんな症状が出るの?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
風疹は、
通常あまり重くない病気と言わている。
子供よりも大人の方が重症化しやすい。

発熱や発疹・リンパ節の腫れが出る。

まれに脳炎・血小板減少性紫斑病
などの軽視できない合併症を
起こすことがある(入院を要する)。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■妊婦が感染するとどうなるのか
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
妊娠初期(特に妊娠12週頃まで)の妊婦
が感染すると、赤ちゃんへ影響が出る
可能性が高まる。

◆先天性風疹症候群の3大症状
・先天性心疾患
・白内障

妊娠初期3ヶ月以内の感染で発生

・難聴
初期3ヵ月のみならず、
次の3ヵ月の感染でも出現する症状。
しかも、高度難聴である
ことが多いとされている。

◆3大症状以外の症状
網膜症、肝脾腫、血小板減少、糖尿病、
発育遅滞、精神発達遅滞、小眼球
など多岐にわたる

━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■妊婦・妊娠希望者がまずやるべきこと
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆抗体検査
自分に「風疹」の免疫があるか調べる。
採血するだけの簡単な検査。
(妊婦なら無料でできる自治体もある!)。
→抗体を持っているとの結果なら心配なし

※過去に「風疹」だと言われたとしても
その診断が臨床症状だけによるものならば
(血液検査での判断でないのなら)
もしかしたら別のウイルスに感染
していた可能性もあります。

その場合はやはり、ちゃんと
風疹の抗体価を調べた方が良いです。

◆予防接種を受ける
妊娠中は予防接種は受けられない。
けれど、もしも妊娠前ならば
予防接種を受けることができる。
特に妊娠前に、幼少期を含めたとしても
2回受けておくと予防効果が高い。

注意1)ワクチンを接種しても、
「抗体価があまり上がらなかった」
という人も、まれに居るらしい。

なので、念のため
抗体検査もするのがオススメ
(妊婦初期検査の時
検査項目にに含まれているので
そこで確認でも良いかもですが)。

注意2)ワクチンを接種すると
2ヶ月間は妊活は避けた方が良い。

旦那さんが予防接種した場合も同様。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■妊婦だけじゃなく家族にも予防接種を
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
風疹予防には
家族や周囲の人の注意が欠かせない。

◆既に妊娠中&免疫のない妊婦さん
妊婦はワクチンを受けられないので、
家族に予防接種を受けてもらう!
家庭に風疹は持ち込まない!

↑ ↑ ↑ 
コレ、本当にやった方が良いと思う。
ほんのちょっとの注射を
サクっとするだけの簡単なものだから
旦那さんやお子さん、同居なら
祖父母にも受けてもらって
ちょっとでも心配要因を減らした方が
平穏な妊婦生活になると思います!


もしも注射をめんどくさがられたら、
赤ちゃんがどんな危険にさらされるか
を、しっかり伝えてあげてください。
大事な命なんだよ!!!!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■予防接種をするメリット
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆妊婦や妊娠希望の人は
・妊婦が風疹にかかることによって
 生まれてくる赤ちゃんが
 先天性風疹症候群の障がいを
 持つことのないように予防できる。

・そして風疹のリスク・心配をしながら
 妊娠を続けることのない
 妊婦生活が送れる。

◆妊婦だけじゃなく一般の大人は
・感染して重症になることも予防できる。

・多くの人が予防接種をうけると、
 自分が風疹から守られるだけでなく、
 他の人に風疹をうつすことが少なくる

→つまり、
 社会全体が風疹から守られる!!!


━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■現在の予防接種制度
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
麻疹の予防とともに
麻疹風疹混合(MR)ワクチンという形で
「定期の予防接種」制度が導入された。

◆制度の流れ
~~2005年度まで~~
生後12か月から90か月未満に
1回風疹ワクチンが接種されていた

~~2006年度からは~~
・第1期……1歳児
・第2期……小学校入学前1年間の幼児

~~2008年度の改正で~~
・第1期……1歳児
・第2期……小学校入学前1年間の幼児
・第3期……中学1年生
・第4期……高校3年生相当年齢の子
に定期予防接種が行われる制度へ変更。

~~2013年度からは~~
・第1期……1歳児
・第2期……小学校入学前1年間の幼児

◆予防接種の費用
上記の期間に接種をうけると、
公費負担を受けることができ、
無料または若干の自己負担のみで接種可

◆予防接種の記録は大切に保管
風疹予防接種の記録は
免疫の有無の確認に役に立つ。
将来のためにも、男女問わず
しっかりと保管しましょう。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■私がヒヤっとした風疹の危機
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
文頭に書いた体験談ぽいもの。

◆なんも分かってない妊婦だった
1人目コタを妊娠中の私は、
風疹の恐怖なんてまだ全然
分かっていなくて。
妊娠初期の血液検査をしても
先生から特に説明もないし、
むしろ
「そもそも風疹の抗体検査をしてた」
ことすら、把握していなかった。

そんなレべルの妊婦だった。

 

◆すぐ近くに居た“感染者”
当時バリバリとフルタイムで仕事
していた私(今は時短ワーママ)。
リーダー役も一応任されてて。
ある時、後輩君のデスクで
色々と仕事を見ることになった。
後輩君はちょっと調子悪そうで
「大丈夫?」と声をかけると

「じーちゃんが最近
 風疹になったんですよね
 その所為か、調子悪くって(笑)」




今思うと「?!?!?!?!」と
思えるんだが……。
その当時の“ノンビリ無知妊婦”な私は
「ありゃー。早く良くなると良いね」
みたいな感じでしか思ってなかった。

◆よくよく考えてみた
とりあえず感染症とか病気
にならないようにしなきゃな。
くらいは、ちょっとは思っていた私。
数日したかくらいで次第に
「風疹」が気になってきて……。
web検索とかで調べてみて、そこで初めて

   コレやばいやつだ!!!!!!!
   マズイやつだ!!!!!!!!!


と、やっと知って………。

後輩君は私の向かいに座っていたし、
あの時、顔もガッツリ近くになって
話していたし、しかも長くだし、
そしてマスクなんて
お互いしてなかったし。


色々と思いが巡ってきて……
かなり遅ればせながら焦った
のを、今でも覚えてる。

◆初めて確認した「妊婦初期血液検査」
そしてこの時、やっと
「そういえば血液検査してた!」
というのを思い出し。
あの日受けた血液検査の結果を
とにかく急いで探して見つけて。
(間違って捨ててなくて良かった……)。

風疹の抗体価の欄に「64倍」
という文字を見て、
最初はそれも意味分からなかったんだけど
調べたらそれは
「抗体あるよ!免疫あるよ!大丈夫!」
という結果だと分かって、やっと安心した。


もうね……本当に当時の私
無知というか、ノンビリしすぎというか……
全然妊婦の自覚・命抱えてる自覚とか
持ててなかったんだろうな……。
その証拠に、
血液検査の結果をちゃんと確認したの
その日が初めてだったくらいだし……
oh……。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■まとめ。防ぐ方法ある感染症だから!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆世の中みんな予防接種を!!
男女問わず、老若男女問わず
子供が欲しい人もそうでない人も、
みんなに受けて欲しいです!予防接種。


この怖い風疹には、ちゃんと
ワクチンがあるわけですよ!。
大事な大切な命を守ることができる!
世の皆さん、受けてください。

◆予防接種を受けないリスク
・もちろん自分がかかる危険がある。
風疹は合併症を引き起こす可能性もあり
重症化することもある。危険。

・大切な人達を守れない・危険にさらす
抗体を持たずに自然感染した時、
妊娠中の配偶者(妻)orパートナー、
職場の同僚、友人、親、子供……
様々な人を感染させてしまう可能性が。

特に妊婦へ感染させてしまったら、
生まれてくる赤ちゃんが
先天性風疹症候群と
診断される可能性が生じる。
その時に後悔しても遅い!!!!!


◆周知しよう。呼びかけよう
私は、正直言って風疹の怖さは
自分が妊婦になるまでその重要性を
全然分かっていなかった。
けれど、今はちゃんと知って、

そして
トキソプラズマやリステリア菌
などとは違って、
「予防接種があり、防ぐことができる」
のもだと知って、多くの人に
風疹のワクチン接種を
お願いしたいと思っています。

風疹の合併症から自分の身を守り、
更に
家族や周りの人への感染を予防し、
将来、自分達の子供を
先天性風疹症候群から守るためにも、
可能な限り早く
誰であっても
風疹の予防接種をうけて欲しいです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■補足。風疹検査結果の抗体価数値
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
以下、参考程度に思っていただければ。

◆風疹抗体検査の方法
風疹ウイルスの抗体の有無と
抗体価を調べる検査をする。
主に、HI法、EIA法という血液検査。
どちらかの方法をする(病院による)。
検査方法によって費用が異なる場合あり。

~・~・~・~・~・~・~・~・
<HI法の場合の数値の見方>
検査結果は8の倍数で示される。

◆8倍未満の場合
→免疫を保有していないため
風疹含有ワクチン接種を勧められる

◆8倍~16倍
過去に感染や予防接種により
風疹の免疫はある。
しかし不十分であるため
感染によってお腹の赤ちゃんへの影響
がある可能性がある。
妊娠を希望する人は、
風疹ワクチンの接種が勧められる。

◆32~126倍
32倍以上あれば、
風疹感染の予防に十分な免疫を保有
していると考えられる。そのため、
風疹ワクチンの接種は基本的に必要ない

◆256倍~
“最近”風疹に感染した可能性
があると判断される。

<EIA法の場合の数値の見方>
◆8未満
抗体がないor十分な抗体がない。
妊婦が感染すると、お腹の赤ちゃんに
影響がある可能性がある。
妊娠を希望する女性の場合は
ワクチン接種が勧められる数値。

◆45以上
十分な抗体をもっている、もしくは
“最近”風疹に感染した可能性がある。
~・~・~・~・~・~・~・~・

※私は専門医でも医者でもないので
上記の検査方法や数値に関しては
web検索で得た情報です。
つきましては、予防接種の際に
検査方法や検査結果の見方は、

医療機関や医師へご確認くださいね。
(もしも間違い箇所や不十分な箇所を
発見していただいた場合は、
ご連絡いただけますと大変助かります)


***************
他の「妊婦×感染症」の記事↓
妊娠中のトキソプラズマ。無知な私は怖い思いをした
リステリア菌の何が怖いかって。その強さじゃないかと思う
***************