今回の妊娠中に、人生で初めて
傷病休暇」というものを使いました。

1人め妊娠中は
悪阻あったけど変なトラブルは無くて
フルタイムでバリバリ働けた。

次の妊娠では
繋留流産→自然排出のために
2週間も休んだけれど、全て
マタニティ休暇と有給で乗り切った。

そして今回の妊娠……
絨毛膜下血腫→大出血で切迫流産
自宅安静となった際に2ヶ月近くも休み
「残りのマタニティ休暇と有休で
どうにかすべきか、傷病休暇を使うか」

で、かなり悩みました。
(結局は、「数日を有給でまかない
ほとんどを傷病休暇を取得」にした)

今回は、その時に調べて知ったこと
について書きます。

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■そもそも傷病休暇とは?
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ざっくり言うと、
会社勤めの人が、
働くのが困難な状況の時に
給付金をもらいながら
安心して治療に努められる制度。

病院やケガだけでなく、インフルエンザや
精神障害・うつ病などでも適用される。

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■有給休暇と傷病休暇の違い
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◆有給休暇
労働基準法で定められている休暇です。

雇用形態(正社員、派遣社員、パート・アルバイト等)

にかかわらず全ての労働者が対象となる。

◆傷病休暇
コレはいわゆる「福利厚生」の1つ。
つまり、全ての会社に存在する制度
ではない
ので、まずは自分の会社の
「就業規則」の確認をしてみてくださいね。
(派遣社員やパートなどの業務形態によって、
使用条件などを細かく定めている会社もある

ようなので、注意して確認した方がいいです)

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■業務上かプライベートかで分かれる
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傷病休暇は、大きくわけて
以下の2種類に分かれる
①公的傷病休暇
②私的傷病休暇


私の場合、
会社に居る時の大出血だったけれど
“業務上”のことではないので、
②の方で手続きとなっています。
なので、以下②について書いていきます。

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■条件や内容
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◆対象となる条件
①まず、労務不能であることが絶対条件。
つまり普段従事している業務が
できない状態のこと。
※労務不能かどうかは、医師の意見や
諸条件を総合的に考慮して判断される。
(なので、自分の意見だけで
決められるものではない。)

②従業員が会社を4日以上休んだ時に適用

“連続した”4日以上というのが条件。


③休んだ日の給料の支払いは受けないこと
給料と傷病給付金のダブル取得はできない。
 

 

◆給付内容
・手当て金……1日当たりの給料(日額)の2/3
・期間……最長1年6ヶ月にわたり受給可能
(会社の加入している健康保険組合によっては
支給期間を延長している所もあるらしい)。

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■制約や注意点
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◆社会保険料は発生する
傷病休暇中であってもキッチリ取られる!

◆最初の3日は支給対象外
療養のために休業を始めた日から
“連続した”3日間は待期期間といい支給対象外
4日目から支給対象となる。
なので、いきなり1日目から支給対象
とはならないので注意。

 

 

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■重複が認められないものがある
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傷病給付金と以下のものは
ダブルで取得はできない。
ただし、どれも受け取れる傷病手当金の額
の方が多ければ、その差額は支給される


①老齢年金
原則として傷病手当金との重複はできない。
しかし、年金額1/360分より傷病手当金の額

が多い場合は差額を受給できる。

②障害年金・障害手当金

③労災保険
休業補償給付を受けている間は支給されない

例外) 出産手当金
以前は併用不可だったが、
平成28年3月から可能となったらしい。
出産手当金の方が優先されるので
満額支給ではない。
※詳細については、
全国健康保険協会ホームページ
などを参照してください。

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■必要書類と申請の仕方
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◆準備するもの
・傷病手当金支給申請書
・出勤簿またはタイムカード←コピー可
・賃金台帳または給与明細←コピー可
全部会社が準備してくれる……ハズ。
※勤務形態などによっては
追加書類が発生することもあるらしい。

◆申請の流れ
①4日以上職務不能なのことを会社へ報告

②会社が用意した
「傷病手当金支給申請書」を受けとる

③申請書用紙の「療養担当者の意見」欄

を病院の人(医師)に記入してもらう。

ちなみに診断書は不要。

④申請者(自分)記入欄を埋める

⑤「事業主記入欄」を会社へ記入してもらう

⑥自分or会社から各保険組合へ申請書を提出

⑦組合からの審査後、支給決定通知書

または不支給決定通知書が送付される。

支給が決定した場合は申請して約2~3週間

くらいで指定口座に手当金が入金される。

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■まとめ。傷病休暇は良い制度
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こんな感じが、私が調べた傷病休暇。

 

傷病休暇期間であっても、社会保険料

が発生する世知辛い世の中のところ

給付金がもらえるのはありがたいこと……。

 

有給よりは受け取る額は少ないけれど、

有給がもう少ない&無い場合には

助かる制度だと思います。

 

私は手持ちの有休とマタニティ休暇

を合わても全期間分は全然足りなかったんで、

この「休んでるけどお金がもらえる」

という制度はとても助かりました。

しかも切迫流産での自宅安静も

いつまで続くのか分からなかったから……

出血が増えたりしたら、自宅安静期間なんて

ガンガン延長予定だったもんで。

 

ただ、申請する前に

ちょっと立ち止まりました。

というのも……

育児休業取得を希望している場合は

ちょっと注意が必要

ということに気づいたから。

それについては次回書きにきますね!

(長くなったんで;)

 

⇒傷病休暇が育児休業給付金に影響する部分もある へ続く