西尾に赤堀製茶場さんを訪ねました。



※西尾駅前。駅周りにお茶感が無いのが残念。。



百聞は一見にしかずということばをものすごい勢いで実感した訪問となりました。


日本茶の文脈で西尾という産地を表すとこんなふうに書かれることが多いです。


◾︎「西尾の抹茶」で地域ブランド認定をとっている

◾︎地理的表示保護制度を登録している。

◾︎西尾市の生産者の9割以上が碾茶を栽培している

◾︎碾茶全国生産量の約20%を締めている。

◾︎主に加工用抹茶の産地である


特に最後の「加工用抹茶の産地」と聞くことが多かったので、わたしの中で少し距離を感じる産地だったのです。


いや、これが大間違い。


赤堀さんにお話を伺ってイメージがガラリと変わりました。



歴史を辿ると、1271年に聖一国司師が実相寺に種を撒いて抹茶の栽培がはじまって、明治5年に紅樹院の住職が宇治から種と製茶方法をもってきて抹茶栽培が本格化。

大正にはいってから抹茶に振り切って、加工用に照準を絞ったのはここ15年くらい。




※三河式の散茶機。分かれてなくて幅が広い。



棚がけして育てた碾茶を手摘みして、煉瓦の碾茶炉で乾燥させて臼で碾いてきた歴史と技術的なベースがあるということなんです。






臼で碾くことを「西尾の抹茶」の定義にしている理由がわかりました。


大量生産している今も品質にこだわる姿勢だったのですね。


思えば今年も全国茶品評会で一等一席をとったのは西尾の生産者さんでした。


赤堀さんも、栽培から製造までとても熱心で考えを張り巡らせていらっしゃいます。


赤堀製茶場は赤堀さんで5代目。

栽培・製造は赤堀さんがほぼお一人でされています。



北米対応のものを作ったりしてきて、今では全て無農薬で栽培しています(!)


最初の数年は虫に食われたりして大変でしたが、すっかり落ち着いています。






品種のお抹茶を作ったり(なんとべにふうきも!)遊び心をもって取り組んでいらっしゃるように感じました。


お点前用の抹茶もお作りです。






赤堀さんが点ててくださったお抹茶。

とても柔らかです。

こうたっぷりといただくのがいいですね〜。



お店の切り盛りは奥さまがご担当。

帰りに駅まで送ってくださって、車の中でお話を伺ったところ、赤堀家は家族仲がとてもいいようです。

奥さまはパッケージや販売方法など構想をお持ちですし、小学5年生のお嬢ちゃんも将来の夢はパティシエということで、頼もしいですね〜。


わたしはお茶を栽培することも製造することもできませんが、赤堀さんのようなまじめに取組んでいる生産者さんのお茶を消費者が選んで未来に繋がるよう、消費者の立場で啓発活動をしっかりかんばろうと決意を新たにしました。


いやあ、西尾がすっかり好きになりました。


じつは今回の訪問は、狭山のプリンス 池乃屋園の池谷さんに、関西出張の行きの新幹線の中でお願いして、急遽ご紹介いただいて訪問が決まったものでした。

池谷さんご縁を繋いでくださってありがとうございます!

来月にお茶まつりを控え、また秋冬番茶の真っ只中というタイミングにも関わらず温かく迎えてくださった赤堀さんに心から感謝いたします。

めちゃめちゃ勉強になりました!

いまだコウフン冷めやらず。





じつは碾茶について前から気になっていたことがあるのですが、赤堀さんにお話ししたら、なんと、それをしようとしているところだということが判明!(なにかはナイショ)


赤堀さん、ご連絡お待ちしてまーす!!



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