私は激怒した。必ず、かのどこに消えたか分からぬ財布を手元に戻さねばならぬと決意した。私には財布のありかが分からぬ。私は、ただの田舎者である。夜行バスに乗り、長野から東京へやってきた。けれども財布をなくしてしまい、落ち込むばかりであった。
というわけで秋葉原か池袋で財布を紛失した。
すわどこかで落としたかと思ったが、長財布を落とせば気づくはずである。とはいえ当日は雨が降っており視界が悪かった。
盗まれたか、スられたか。
免許証保険証クレジットカード、病院の診察券も駿河屋の会員証もnanacoも姉からお伊勢参りのお土産にと貰ったおかげ犬も全て入っていた財布だった。
カードは泣きながら止めた。
バイトで初めて買った長財布を紛失したのもあり、見つかった夢を見たほどだった。
実際は無くしてから今日で5日経っており、放心状態のままである。
無くしたことに気づいた私はマップに踊らされまくり複雑怪奇な道のりの末、交番に駆け込んだ。池袋もダンジョンだった。
半泣きになりながら遺失物届けを提出し、私は弾丸日帰り東京旅を終えた。
それから連絡が来るのを待ち続けてはいるが5日も経てば絶望的というものであり、諸々の再発行に追われる他無い。
今日はどうにか免許証の再交付が出来た。
もう戻らないであろう財布のことを考えると吐き気がする。大事なものだったのだ。
R.I.P 私の大事な財布