猫様は言葉を話せませんが、しっぽで、喜びや怒り、不安や安心といった様々な感情を表現しています。猫様のしっぽは、まさに心の内を映し出すバロメーター。

 

今回は、猫のしっぽが示す代表的な10のサインを詳しく解説します。猫様が今、どんな気持ちでいるのか、この10のサインを知ればだいたいわかっちゃいますよ。

ポジティブなサイン:喜びと安心の気持ち

幸せや安心を感じている時に見せる、愛情あふれるしっぽの動きです。これらのサインは、猫様がリラックスし、あなたに心を開いている証拠です。

しっぽをまっすぐ立てる

これは、猫様の「こんにちは!」「嬉しいな!」という喜びのサインです。猫様があなたに近づいてくる際、しっぽをピンと立てて来ませんか。これは、挨拶や親愛の情を示す行動です。帰宅した時にこのしっぽで迎えてくれたら、それは「おかえりなさい!会いたかったよ!」という最高の愛情表現です。

あなたが猫様にとって、非常に安心できる存在であることを示しています。

しっぽを立てて小刻みに振る

しっぽをまっすぐ立てたまま、先端だけを細かく震わせている時は、「すごく嬉しい!」「興奮している!」という気持ちを表しています。ごはんを待っている時や、大好きな飼い主さんを迎える時によく見られます。

これは、期待感や喜びが最高潮に達している状態です。この時、「早くちょうだい!」「もっと構って!」と感情を抑えきれない様子で、鳴き声や体全体でアピールすることもあります。

 

くも氏の得意技です。感情の起伏が大きいので、嬉しい時は最上級のこの表現を使ってくれます。

しっぽをゆったりと振る

しっぽを大きく、ゆったりと左右に振っている時は、「リラックスしている」「満足している」状態です。日向ぼっこをしている時や、飼い主さんのそばでくつろいでいる時によく見られます。この動きは、安心感と幸福感に満ちている証拠です。無理に構わず、そっとしておくことで、さらに穏やかな時間を過ごせるでしょう。

あなたの足にしっぽを巻き付ける

猫様があなたの足や腕にしっぽを絡ませてくるのは、「大好きだよ」「安心するよ」という愛情表現です。これは、あなたが非常に大切な存在であることを示しています。猫様が仲間同士でグルーミングをし合うように、親愛の情を伝える方法の一つです。このサインが見られたら、優しく撫でてあげるとさらに喜んでくれるでしょう。

しっぽを巻き込んで座る

しっぽを自分の体の前に持ってくるように巻き込み、座っている時は、「安心している」「満ち足りている」状態です。体が丸く力が抜けており、心地よい環境にいる証拠です。この姿勢は、自分の体温を保ちながら、安全な場所でくつろいでいることを示します。眠る前や、お気に入りの場所でリラックスしている時によく見られます。

しっぽを巻き込むは、ネガティブなサインにも捉えられるので、様子をよく見て判断してくださいね。

しっぽを低くして小刻みに振る

しっぽを低く構え、先だけを小刻みに振っている時は、「集中している」「狩りの準備OK」のサインです。おもちゃや獲物を見つけた時に見られる行動で、狙いを定めている状態です。この時、体を低くし、耳を立てていることが多いです。この動きは、遊びへの高い関心と、獲物に対する本能的な衝動を示しています。

ネガティブなサイン:不満と警戒の気持ち

不快感や不安、怒りを感じている時に見せるしっぽの動きです。これらのサインを見逃さず、猫様の気持ちを尊重してあげることが重要です。

しっぽを力強くバタバタ振る

しっぽを強く、左右に激しく振っている時は、「イライラしている」「不機嫌だ」という警告のサインです。しっぽを床に叩きつけるような感じの時もこれに含まれます。無理に構おうとしたり、触ろうとしたりすると、パンチや噛みつきに発展することもあります。そっとしておいてあげましょう。

しっぽを垂らす

しっぽを地面に向けて垂らしている時は、「元気がない」「不安だ」という気持ちを表しています。特に、体全体がしょんぼりしているように見える場合は、病気や体調不良のサインであることもあります。もし、他の異変(食欲不振や嘔吐など)が見られる場合は、注意して観察し、必要であれば獣医さんに相談しましょう。

しっぽを自分の体に巻き付ける

しっぽを自分の体にぴったりと巻き付けている時は、「警戒している」「怖い」と感じているサインです。体がこわばり、身を守ろうと防御的になっていることが多いです。知らない人や見慣れない動物が来た時、大きな音がした時など、ストレスや恐怖を感じる状況で見られます。この行動は、自分の急所を守るための本能的な行動です。

 

これはポジティブなサインにもありましたが、これは様子を見てポジティブかネガティブかを判断してくださいね。

しっぽの毛を逆立てる

しっぽ全体の毛をブラシのように逆立てて膨らませている時は、「怒っている」「威嚇している」状態です。体を大きく見せて、相手を威嚇しようとする本能的な行動です。この状態の猫には絶対に手を出さず、距離を取ることが重要です。

このサインは、極度の恐怖や怒りを感じていることを示しています。

まとめ

言葉の代わりに使う大切なコミュニケーションツール、しっぽ。これらのサインを理解することで、猫様が今どんな気持ちでいるのかを読み取ることができます。人間もしっぽがあれば、ご機嫌をしっぽで表現できるのに(笑)

しっぽがピーンと立ってない時は、ネガティブな報告をするのはやめようとか(笑)

日々の暮らしの中で、猫様のしっぽの動きに注目し、気持ちに寄り添ってあげてくださいね。

猫様と一緒に暮らしていると、「なんでこんなものが好きなんだろう?」と首をかしげる行動によく出くわします。中でも、新しい紙袋を見つけると我先にと中に入りたがったり、ガサガサと音を立てて遊んだりする姿は、多くの飼い主さんにとっておなじみかもしれません。

 

なぜ、猫様は紙袋にこれほどまでに魅了されるのでしょうか?

 

その理由は、単なる好奇心だけでなく、彼らが生まれ持った狩りの習性や、安心を求める本能に深く関わっています。ここでは、猫が紙袋に夢中になる理由を、彼らの習性と心理から徹底的に解説します。

 

ちなみに我が家の暴れん坊将軍、くも氏は紙袋、大好物です。紙に限らず、エコバッグ、不織布のバッグ、袋類は本当に大好きです。スイッチの入ったくもは本当にすごい💦もちはそこまで袋に狂うことはないのですがなぜでしょうかね?

1. 紙袋は最高の隠れ家

猫が紙袋を好きな最も大きな理由の一つは、「狭い場所を好む」という習性です。

 

安心できる空間: 猫様は、体をすっぽりと覆ってくれる狭い空間にいると、安心感を覚えます。これは、外敵から身を守るための本能的な行動です。紙袋は、猫の体にぴったりとフィットするサイズ感が、彼らにとって最高の隠れ家となります。
警戒心からの一時避難: 新しい場所や、見慣れない人が来た時など、不安を感じると、すぐに身を隠せる場所を探します。紙袋は、そんな時にすぐに飛び込める、手軽で安心できるシェルターになるのです。

2. 狩りの本能を刺激する遊び場

紙袋は、猫様の遊び心と狩りの本能を強く刺激するアイテムです。

 

潜む本能: 猫様は優れたハンターであり、獲物を待ち伏せたり、忍び寄ったりする本能を持っています。紙袋の中に潜んでいると、外から見えにくく、獲物(飼い主さんの足や他の猫)を待ち伏せするのに最適な場所となります。
ガサガサという音: 紙袋をくしゃくしゃにしたり、中に入ったりすると出る「ガサガサ」という音も、猫様の興味を強く引きます。これは、獲物が草むらや茂みを移動する音に似ており、猫の狩猟本能をくすぐります。この音が遊びをさらにエキサイティングなものにするのです。

 

我が家のくも氏は完全にこれですね。ハンターです。

 

これはエコバックですが、袋に突進し、入っても突き進みます。我が家では「雑巾がけ」と呼んでいます。 袋に入ったら興奮状態で手加減できなくなるので、危険です(笑)

3. 紙の素材がもたらす五感への刺激

紙袋は、その素材自体が猫様の五感を刺激します。

 

触覚: 紙袋の独特な手触りや、踏みしめた時の感触は、猫にとって新鮮な刺激です。特に、爪でバリバリと引っ掻く感触は、爪とぎとしても魅力的です。
嗅覚: 紙袋には、買ったお店や、入っていた商品の匂いがほんのりと残っていることがあります。猫様は優れた嗅覚でその匂いを嗅ぎ分け、新たな発見を楽しみます。

 

 

上:アマゾンの紙袋と下:猫様のおもちゃとして売られていた丈夫な紙袋でくつろぐくも氏。紙袋を買うなんて(笑)て思いましたが、丈夫で全然破れないので結果的には買ってよかったと思います。

4. 予期せぬ楽しさが詰まったおもちゃ

猫にとって、紙袋は予測不能な楽しみをもたらすおもちゃです。

 

予測不能な動き: 飼い主さんが紙袋を引っ張ったり、猫様が中に入って転がったりすると、紙袋は予期せぬ動きをします。この予測不能な動きが、「次は何が起こるんだろう?」というワクワク感を呼び起こします。
シンプルさの魅力: 猫のおもちゃは数多くありますが、紙袋は非常にシンプルです。しかし、そのシンプルさゆえに、猫様自身が遊び方を自由に創造できるため、飽きにくいのです。

紙袋で遊ぶときの注意点

猫にとって魅力的な紙袋ですが、安全に遊ばせるためにはいくつか注意が必要です。

 

取っ手(持ち手)は必ず外す: 紙袋の取っ手部分に猫の首が引っかかり、窒息してしまう事故が起こることがあります。遊ばせる際は、必ず取っ手をハサミで切り取るか、結んで中に入れておきましょう。
ビニール袋はNG: 紙袋とは異なり、ビニール袋は絶対に与えてはいけません。誤って飲み込んで腸閉塞を起こしたりする危険性が非常に高いです。
誤食に注意: 紙片を食べてしまう猫様もいます。少量であれば問題ないことが多いですが、大量に食べてしまうと消化不良や便秘の原因になります。

 

 

家に帰ったらこの状態でご飯をパクパク食べててびっくりしたことがあります。その時は袋は跡形もなく、袋の取っ手部分だけ首に残ってました💦くもも学習し、猫おばさんも学習したので、一緒に居る時以外は袋を出しっぱなしにしないことにしました。

まとめ

紙袋は猫様の心をくすぐる魔法のアイテムです。猫様の本能的な習性や、五感に訴えかける様々な要素が、紙袋にはあります。紙袋は、猫様にとって「安全な隠れ家」であり、「刺激的な遊び場」であり、「五感を満たすおもちゃ」なのです。是非安全に配慮し、紙袋パーティーを猫様に楽しんでもらってくださいね。

先日、猫様と暮らす部屋探しの、お部屋の間取り吟味をして、とっても楽しかったので実際にお部屋探しサイトに掲載されている物件を勝手に吟味する妄想シリーズをやっちゃいます。完全自己満足です。

お部屋探す時、もしくは新築の時に間取りを考える何かの役に立つかもしれません(笑)よかったらお付き合いください。

では早速物件を探します。

 

今回は超繁忙期に部屋探しをしてた時に見つけたペット共生マンションの間取りです。ちなみに今日検索してみてまだ募集中のお部屋がありました。では、早速間取りチェックです。

平面図

 

間取りの補足をしますと、玄関を入って正面にドアがありますが、その白い空間はSICです。シューズインクローゼットですね。このSICがあるお部屋が最近は多くなってきました。前回もお話した通り賃貸情報の平面図は縮尺がおかしかったり形状も実際とは違ったりするので微妙ですが、1畳ほどのスペースのようです。

縦長なので入って正面の壁面、入って右側の壁面が主な収納スペースになると思います。ペットカートのような大きめで外で使う物がある方には嬉しい収納ですね。猫様の隠れ家にも良さそう。SICなので、多分換気扇くらいはついているのではと思いますので、トイレを置いても大丈夫そうです。

室内写真

 

アクセントクロスが印象的なLDKと寝室にもアクセントクロスが入っています。さわやかなアクセントクロスと床と建具(ドア等)の色全体を考えてコーディネートしたのか、少し疑問です。建具と洗面台の扉や浴室は、濃い色、重厚感のある色を選んでいるのに、フローリングや洗面室の床、そしてアクセントクロスは軽やかなカラーコーディネートで、個人的には少しまとまってない感じがしました。

 

例えば、LDのグリーンのアクセントと建具と床はそれだけでは違和感ないのですが、寝室のペールブルーのアクセントクロスが入ると、少し違和感が出てきます。寝室以外の組み合わせだと、少しリゾートな感じで、このマンションの外観や施設は海を意識したデザインなので、そこのコンセプトともマッチする。でもあのペールブルーは、色単体としてはかわいい色で海を意識して選んだと思われますが、色のトーンがマッチしてないからか違和感を感じます。

 

ブルーを使うのであれば、ペールのような優しい弱めのトーンよりも思い切って少し濃いトーンを入れた方が良かったのではと思います。別室とはいえ、建具が引き込みで、普段は開放して使うことが想定されるので、別室としてではなく、LDのアクセントとのバランスも私だったら考えるかなと思いました。

 

多分濃いブルーだと好き嫌いが分かれてしまうのでペールブルーにしたとも思われますが(LDのアクセントも賃貸としては十分冒険ですけど)、寝室のアクセントクロスを薄いグリーンやベージュ、茶よりの黄色(からし色やそれを薄くした色)にすれば、全体的にまとまりが出て、且つ好き嫌いが分かれないマイルドなカラーコーディネートになってよかったのではと思います。海のリゾート感も増しますしね。

猫おばさんチェック

住宅の設計等を手掛けてきた建築士、猫おばさん視点を交え、猫様との暮らしに向いている間取りかどうかチェックしましょう。

①猫様に嬉しいポイント

なんといってもサンルーム!これは完全に猫部屋ですよね。意図して図面描いてますよね?って思いました。私ならここを猫様の遊び部屋にします。

 

懸念としては、エアコンがLD側についているので、多分夏は結構暑いかも。ダイレクトにエアコンがあたるのが嫌な猫様が多いので、扇風機とかを利用すれば問題はなさそうです。冬は暖かいでしょうし、窓からお外も見えて最高です。

 

LDの腰窓もニャルソックポイントですので、窓下あたりにダイニングテーブルや棚類を置けば、特にキャットタワー等の猫様家具を置かなくても猫様は窓の外が見られるのでOKですね。寝室にも窓がついてますので、ここにもキャットタワーを置きたい。

 

そして、最初仏壇置き場かしら?って思ったLDの観音開きの収納とその下の空洞は、猫様のご飯の場所と猫様グッズを仕舞えます。こういうくぼみがあると色々活用できますよね。LDは人通りが多い部屋ですが、少しくぼんでますので、お食事に集中していただけます。

 

洗面室の洗濯機横にくぼみと上部シェルフがありますが、こちらもありがたい。トイレを置く場所に最適ですよね。これも意図的に設計されていると思います。(脱衣かごを置くスペースなのかもしれませんが💦)トイレ問題は、最大3箇所確保できますので(SIC、洗面室、猫部屋のサンルーム)、こちらのお部屋は猫様は3匹までは大丈夫そうですね。

②人間に嬉しいポイント

キッチンが独立していることでしょうか。キッチンは猫様にとって危険な物があったり、入って欲しくなかったりする方も多い場所。ドアはないものの、区画として区切られてますので、ペットゲートや脱走防止ドアを付ける等で個室にできそうです。

 

 

 

 

こんな感じのであれば、賃貸でも取り付けできます。

それから猫様に許可を取れれば、サンルームもお洗濯物干し場として活用できそうで人にも嬉しいスペースですよね。

③惜しいところ

これはいくつかあるのですが、サンルームの位置。このお部屋はLDとサンルームがつながっているので、LDに外の光があまり差し込まないです。以前窓がないLDのお部屋に住みましたが、LDに窓はあった方が良い。一応LDに腰窓がありますが、バルコニー側の方が方角が良い(採光的に)と思うので、こちら側に窓が欲しいですね。

別部屋で、サンルームが寝室側についている間取りがあったので、個人的にはそちらのお部屋の方が好みです。

 

そして、寝室の形状。寝室が細長い形状になっています。これはどんなサイズのベッドもアクセントクロスの壁に沿わせて置かなくてはいけません。アクセントクロス側にベッドのヘッドボードをつけると、LDとの間仕切りがぎりぎり閉まらなくなるサイズなはずです。(写真から推測するに)

風水的にベッドのヘッドボードは壁面につける、窓下にベッドのヘッドボードがくるのは良しとしていないので、そこが気になります。

 

それから猫様の動線を確保するために、引き戸やクローゼットのドアを開けたりしておきますよね。でもLDの入口やSICは片開戸です。空調の効率を考えるとドアは閉めておきたい。ペット共生マンションというコンセプトであれば、片開き戸にはペットドアを導入して欲しかったですね。惜しいです。

まとめ

思いつくままに書かせていただきましたが、あくまでも個人的な意見です。参考になったりならなかったりするかもですが、エンターテインメントとしてお楽しみくださいね(笑)完全自己満足のこのシリーズ、不定期で続けていきますので、よかったらまたお付き合いください。