｢僕の願望を文章にまとめてみよう｣②
…………いったいどれくらいの時間がたったのだろうか。一瞬とも永遠とも感じ取れるような感覚のなか僕の意識は少しずつ状況を把握し始めた。
どうやらここは僕がいた自宅ではないようだ。耳に入ってくるのは室外の音、外にいるのは間違いない。体を起こし正面をみる。そこには｢桜ケ丘高校｣の校舎があった。｢？！｣なんだこれは。夢でも見ているのか。更にあたりを見回す。景色は夕方、すでに放課後なのか幸い辺りに生徒は誰もいないようだ。
もう一度校舎に目を向ける。違和感と言うかそのまんまというか、校舎は本物のようで本物ではない。プロの画家が描いたような絵のような校舎。しかし次元的には3次元とでもいうか、普段アニメで見ている桜高なのだが目視には立体に見える。何とも言えない不思議な感覚。きっと｢ソード・アート・オンライン｣が実現できたらこんな感じなんだろうな、などと頭の悪い答えしか思い浮かばなかった。
やはりこれは夢なんだろう。それにしては意識ははっきり保てている。これが明晰夢というやつなんだろうか。まあしかしせっかくこんな状況にいるんだからとりあえず色々できることをやってみよう、ポジティブに自分をとらえながらまずは校舎へと向かう。すると、突然の状況で気がつかなかったが、よく耳を澄ませてみると校舎の上の方から聞き覚えのある音楽が・・・。
♫ はちみつ色の 午後が過ぎてく Honey sweet tea time ♪
これはまさかっ？！いやっ間違いない！今この場所にあの｢放課後ティータイム｣がいる！唯が！澪が！律が！あずにゃんが！そして僕の女神でもあり天使でもあるあのムギちゃんが！！しかもよりにもよってムギちゃんのボーカル曲｢Honey sweet tea time｣が流れてる！と言うことは作中ではみられなかったムギちゃんのボーカル姿がそこにっ！？僕はどこにあるかわかるはずもない軽音部の部室へと走って行った……。
To be continued……
なんという強引な展開(笑)。
猫のパパ