猫のパパ 「幽霊は人を怖がらすだけだけど人間は2つの意味で人を怖がらすからやっぱ人間の方が恐」⑥ | 猫のパパのブログ

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読むと人生の無駄遣いになる
内容ばかりですが(^_^;)
どうぞごゆっくり♪

午後5時15分八王子祭り花火大会のある土曜日。今日も僕は八王子駅に来ていた。隣には浴衣を着た坂上さんこと「はーちゃん」。少し残念なのはこのまま二人でお祭りデート…ではなく由井ヶ丘中器械体操部の面々を待っているだけな事だろう。


家を出る直前に「ご近所さんなんだから一緒に行こうよ。」というありがたいお言葉をはーちゃんから頂いた僕。更に残念なのはここに来るにあたり、はーちゃんのお母さんに「浴衣じゃ自転車乗れないから」という理由で集合場所まで車で送ってもらったという事だろう。まったくもって残念である。



今日の予定としては


PM5:30  全員集合

       ↓

みんなで国道16号の夜店めぐり

       ↓

PM7:00 地元に戻る

       ↓

鑓水峠の絶景夜景スポット到着

       ↓

PM7:30 花火大会開催

       ↓

みんなで花火観賞



といった具合だ。夜店通りは夜になると市外からの観光客も多く人混みもすごいので、早めの時間帯に行動しておいたほうがいい。そして早々に切り上げておけば花火渋滞にも巻き込まれることもない。地元人ならではの行動パターンだ。



しばらくすると、鷹野とノリ、そしてケン坊が3人一緒にやってきた。鷹野の表情が少し不機嫌そうなのはケン坊の下ネタに間違いないだろう。他の部員たちも集まり全員が揃ったところで16号に向かう。



「サワチンどうしたの?なんか急に一葉と良い感じじゃない?」



鷹野がすかさず探りを入れてきた。



「んー、あぁ、まあそんなこともないけど。」



「いいなぁ。私なんかせっかくノリと二人でここまで来ようと思ってたのにエロケンが途中で合流しちゃってさ。マジあいつ死ねばいいのに(笑)。」



16号までの道のり、僕と鷹野を除いた部員たちは私服姿の男子、浴衣に身を包んだ女子と二つに分かれて歩いていた。はーちゃんとノリも例にもれず今は同性同士で行動している。そのせいか僕たち二人は何だか目立って見えているようで、



「何ー、また二人ラブラブなのー?」



「もういい加減つき合っちゃえよお前ら。」



「このままホテルとか行くなよなー。」←当然ケン坊



などと茶化されていた。まあいつもの事なので気にもしないんだが。っていうかあんまはーちゃんの前でそういう発言はやめてくれマジで。



「あはは、いやー私ってばサワチンに愛されちゃってるからさー。んじゃ今日はちょっと浮気しちゃおっかなー♪」



と言ってさりげなくノリの横に行く鷹野。



「それじゃ今日はノリが私の彼氏ねー♪」



と言ってノリの腕にしがみつく鷹野。少し照れた表情のノリ。でもまあまんざらではなさそうだ。



「サワチンは一葉に貸してあげる。大事にしてやってねー♪」



おいおい、僕を巻き込むな。一瞬はーちゃんと目が合う。くすっと照れながら笑うはーちゃん。



「じゃあ今日はよろしくねサワチン♪」



みんなの手前「さっくん」ではないが、とりあえず鷹野グッジョブ



こうして少しずつ男女の垣根もなくなってきたところで16号にたどり着いた。各々が好きな夜店に行きかう。小麦粉系に走る男子、甘味系に落ち着く女子。腹が膨れたところで輪投げ、射的等の娯楽系で遊びはじめる。はーちゃんは鷹野と金魚すくいをしていた。「金魚すくいをする浴衣姿のはーちゃん」。やべえ、萌え要素120%だ。



「うーん、やっぱり難しいね、金魚すくいって。」



はーちゃんが言うと鷹野が僕を手招きしている。



「ほらサワチン、今日はサワチンが一葉の彼氏なんだから、ばしっとかっこよくとってあげなよ!」



と言ってはーちゃんの横に僕を座らせる。鷹野再びグッジョブ。しかし正直あまり自信はないんだが…。



「さっくん、頑張ってね♪」



小声でつぶやくはーちゃん。これで燃(萌)えない訳がない。意識をポイと金魚に集中させる。



「そりゃっ!」



………結果、2匹の金魚をすくうことができた。実は初めて成功したというのははここだけの話だけど。赤と黒の金魚2匹が袋の中で元気よく泳いでいた。



「ありがとうさっくん♪」



そう言ってはーちゃんは無邪気な笑顔を僕に見せてくれた。そして僕は萌え死んだ(笑)。




今回のテーマは「萌」のつもり(;^_^A


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