問題です。

 

余命宣告を受けた次の日の朝、病院のベッドで私は何をしたでしょうか?

 

1.海外旅行の予定を立てた

2.貯金額と保険の確認をした

3.子供に手紙を書いた

4.アルスラーン戦記の最終巻を注文した

正解は...

 

4.のアルスラーン戦記の最終巻を注文した

 

です。(3の下を選択してみてください)

 

女性の方は知らないですかね。20年以上前に始まった小説です。

小学生の頃、この本を読んでドキドキして、毎日繰り返し読んでいたことを思い出します。そもそも私の読書好き(友達できない)はこの本から始まっているのです。

ただ、この作者、筆が遅いことで超有名。最終巻の16巻が出るまでに30年かかっています。

薬師寺涼子は書かなくていい

 

5年前にスキルス胃がんと分かったときは、もうこの物語の最後は見られないな、と思いました。

が、しかし、なんと去年、最終巻が発売されていたのです。いや、知ってはいましたが、余命宣告されるまでは長生きするつもりだったので、なんとなく購入してなかった。

※終わり方の評判も悪かった

 

なので、余命宣告をされたとき、まずこの物語の最期を見届けなくては・・・。と思いました。

 

え?薄情?

1,2,3の方が重要?

 

実は1も2も3も、5年前にやってたんです。胃がんで、スキルス性で、胃の8割ががんで、そりゃあすぐ死ぬと思うでしょう。

だから、終活作業は5年前に終わってます。

 

いやぁ、アルスラーン戦記の最後、30年引っ張った割には評判通りイマイチだったけど、でも最後まで読めたことの満足感はこの上なかった。

 

つまり、余命を宣告されたときに一番に思ったのが、映画やアニメ、漫画や小説の続きが見られない!ということだったのです。

 

例えば他にも、

7seeds(漫画)はなんとか間に合った。

ゲームオブスローンズ(海外ドラマ)はギリで間に合うかも。

キングダム(漫画)は中国の統一を見届けるのは無理だろう。

図書館の魔女(小説)はアイツの最後を見られなくて残念だ。

ベルセルク(漫画)はキャスカがどうなるのか心配だが、あきらめた。

十二国記(小説)は長生きをしても絶望的だろう。

 

他にも数え上げればきりがありません。

どうしても長生きしたいと思っていない余命生活ですが、これらのストーリーが途中で終わってしまうことだけが唯一の無念です。

 

だけどね、私が死んだ後にお墓に本を持ってこないでね。

私はそこにいませんから(千の風的に)。