厳しい冬の寒さに、降り注ぐ

暖かな陽射しのことを

『愛日』

というそうですが。


私は知らなかったので、何日間かスルーした作品でした。


私も、空とか、気候とか、大好きなんだけど、

愛日と花嫁…?

何だ?

って敬遠してて。


ってー、タイトルなんですが

あ、ネタバラ⚠️注意!でお願いします。



タイトルと表紙が、やや、残念。

内容には合ってる。

たがって無い、けど、けど

内容が良過ぎて、

もったいない。


基本、Ωバの話なんだろうけど、

作品のクオリティが高いと、やはりヒューマンドラマ色が濃くなる。

そういうのが、やたら好きな私。

なら、BLじゃなくても、って思いはするんだけど…何ででしょ⤵️

神さまに、生贄に出される花嫁の話、ってことになってるのかな。

全然違うんだけど。



神さま

(クロ、と名乗りますが、クロウ、がピンときますね。カラスから神さまになった人です)

↑は、

村の飢餓を救う為に、無理矢理生贄に差し出されたΩ(ルカ)に、「不本意だろう?」

と、問う。

神さまは、α設定です。


でも、生贄は、神さま(クロ)を守りたい。↑

生贄…ルカ、っていうんですが、光もたらす者、なのかな?

聖書に出てきますよね。

ルカによる福音書、って。

この子の心が綺麗。

作者さんの人間性を感じる。

素晴らしい。

神さま(クロ)に、拒絶されて、キズつくルカ。

恋してるんだよね…。もう、生贄とかいう立場じゃなくてね。

神さま(クロ)を、一人の人として、見てる。

拒絶じゃなくて、大切な人が出来て、先立たれる悲しみが辛いのだというクロ。

…もう、ルカに感情移入して、辛いんじゃないか…。

失いたくないんだよね。

大事な人は。


クロが、大切な人を見送る辛さを知った、大好きだったウェレ。↑

葡萄の木から、太陽の光になった、自分の身を削って、皆んなに与える神さま。


ウェレに救われて、ウェレの大事なものを守るクロ。(クロウ、ですね。元はカラス)


クロは、ウェレのしたように、人を救いたかったけど、ルカが

「与えるばかりじゃなくていいじゃない?」

と、

「一緒に幸せになりたい」

と、問いかける。

ラスト近く

泣けてきます。

二人が、寄り添っていくの。

暖かい。

これがね、タイトルの愛日なんだと思うんですが。

字面が、ピンとこない。残念。

グッときます。


すごい完成度。


余韻に浸りたいヒューマンドラマ。


これは、買い!でしたー。