2年前。
冷たい海の中で
泡となった
大切な人

そこの世界で
貴女は自由に
貴女を愛せていますか?

そこの世界は
貴女を優しく
包んでくれていますか?

白い息が
深い深い藍色の風に消える
こんな夜にまた
貴女に会いに来ました

一年に一度
泡となって消えたのだと
確かめに来るのです

悲しいけれど
それが事実だと
確かめに来るのです

今年の花を貴女が
もし気に入ってくれたなら
私は嬉しくて嬉しくて
たまらなくて
泣いてしまうでしょう。

花を手向けに。

心を手向けに。

忘れたりしないから
さみしがらいで

私の大切な

友よ。