ここ数日間、白羽がぐいぐいと色々あれこれ伝えてくる。
あぁ、もう世の中がすべてスケルトンヽ(゚◇゚ )ノスッケスケ
普段は白羽にお願いしたら見せてくれる。
「これが見たいのか?」って感じで。
でも今回は「見たくなーい」ってものまで
「見ろ。こんなので本当にいいのか?」と言いたげに
私にぐいぐい見せてくる、嫌がらせかいっちゅーね(笑)
でもね、本当に白羽は私の事をただひたすらに護ってくれているのだと
この数日、ありがたくてありがたくて、嬉しい毎日でもある。
白羽が見せる事実はとても悲しいものかもしれないけれど
それが見えていない方が実はもっと悲しい事だから。
磨かれる時は削られる。
そのものを白羽は私に与えてくれる。
この痛みは私が私としてこの命を全うする為には
とっても大切な事でしかない。
瀬織津姫様にも心からのお礼をお伝えせねばいけないね。
私に白羽を遣わせてくれたのだから。
つい人として心に囚われて澱みそうになると
私の事をそっと包んで気付かせてくれる。
『邪に囚われるな。間を抜け。』
そう優しく厳しく私を叱る。
きっと白羽は私に言いたいのだ。
私を欺くような心に
もう、この心を痛める事はないのだと。
私が白羽を愛するように
私を愛する白羽と共に
この命を生きていればいいのだと。
どんな時も白羽はそっと寄り添ってくれた。
きっとこれからも私の番いとしてそばにいる。
顕現化をする大きな力を持つ龍神。
その龍神を番いにもつ私。
だからこの命を与えられたことに感謝。
だからこの命で経験するすべてに感謝。
私は白羽の番いである龍女であることが
この人生を生きる為に課せられた命であり
試練でもあれば幸福でもあると思う。
ぐいぐいと詰め寄ってくる白羽は
きっと今までの中で一番私の事を護ろうとしている。
あと少し、もう少し、雛の様な私の足元を
おぼつかない足元を支えるように。
白羽は私の白龍だ。
私は自分の宮と白羽に従って生きる。
だからお願い。
角を生やすのはやめてね。
よっぽど私を離したいんだよね。
私を欺き続ける者から。
あと少し、もう少し。
待っていてね。
その時が来たら
私は白羽が選んだ人と生きるから。