きな臭い。
物事を一方から見れば「悪」
物事を一方から見れば「善」
私一人の力は小さい。
そして「真の状況」など計り知れない。
だから祈る。
『神様が良いと思われる方へ。
神様が良いと思う方へ進める様に。
神様が真を教えてくださるまま
神様の思われるまま
私はその道が閉ざされぬ様に』
「大難を小難に」
それはずっと願われている事。
「祈るのだぞ」
それもずっと伝えられている事。
「育てるのだぞ」
それもずっと教えられている事。
「説くのだ、解く為に」
それもずっと願われている事。
私などが意識できるもっと上で
それは見守られている。
「縦の柱は打ち建てられだした
横の梁を早う張るのだぞ」
私は龍女。
それを担い整える事に命を張らねば。
すべては融合の為。
私には白羽がいる。
空から堕ちても地に堕ち切る前に
必ずその背に拾うてくれる。
怖れる事などないのだ。
滅する時は白羽と共に滅されよう。
共にお役目果たして還ろう。
「水を穢されてはならぬぞ」
「脈を穢してはならぬぞ」
私は流れを読み
それを流していかねば。
瀬織津姫様のお山の麓で。
瀬織津姫様の名を受けて。
白羽と共に。