「それでは今からお前らには、ハグをしてもらう」
それは、突然始まった悲しき法律。
1日1回異性とハグをしなければ、屈辱死させられるというものだ。
草食男子が増えた現代社会において男子が積極的になるように政府が産みだした新しい法律である。
黑「ハグだと?
そんな女々しいことできるかよ!」
一番最初に反対した男、山田黑。
ブラックサンダーという別名を持つ男。
弱きを護り強気をくじく。
それが、彼のポリシーだった。
しかし、彼のプライドはすぐに崩壊することになる。
黑「な、なんでこんな真似をしなければいけない?」
黑は担任である白銀に尋ねた。
白銀は、さらりとしたスマイルで答える。
白銀「君には可愛い妹がいるんだってね……
代わりに妹が同じ目にあうけどいいのかい?」
黑は、悲しい表情で空を見る。
黑(妹に……白にだけはこんな目に合わせたくない)
黑は、決死の覚悟で、言葉を放つ。
黑「ほしぃのほしぃの星のカービィ 星のカービィやっちゅうねん」
黑は、ピンクのタイツ姿でそう言う。
黑(クソ……どうして俺はこんなめに……)
クラスメイトが同情の目で見ている。
黑(クソ、最悪だ……俺、死ぬのかな)
黑は、リズムをつけて踊る。
黑「ほしぃのほしぃの星のカービィ 星のカービィやっちゅうねん」
白銀「さぁ、トドメのひとことを放つんだ」
黑「なんでも吸い込むー
星のカービィ!」
そして、黑のプライドが完全に死んだ。
所詮この世は男と女。
しかし、俺はカービー。
丸くてピンク
だから、屈辱。
星のカービィ。
ああ、最悪、星のカービィ
まるかりし こころなく世に
まるかりし いきるのならば
プリンがいい
(字余り)
黑、辞世の句だった。
このネタは、18歳未満の方には意味不明かもしれません。
わからない方は、お父さんかお母さんに聞いてみてください。
もしかしたら、知らないかもしれません。
ちなみに、ほしのあきとは、一切関係がありませんのでご注意ください。