「反抗の意思ありと見てお前を処刑する!」
大学生がそう言ってニタニタ笑う。
僕は瞬時に理解した。
こいつら結構バカだと。
「君たちバカでしょ?」
思ったまんまの事を言った。
「はい侮辱罪追加ー」
そう言って僕に殴りかかってくる。
僕は、それを綺麗に避ける。
「逃げてるだけじゃ勝てないよ?
おじさん!」
「別に勝つ気はないよ。
まぁ、負ける気もないけど」
僕は、そう言ってちょっと笑ってみた。
「舐めてんのか?ああん?」
大学生のひとりがそう言って僕にではなく自由を抱く海夜さんの方へと近づく。
そして、海夜さんの髪をつかむ。
「手、離そうか?」
僕は、優しく言ってみた。
だけど、言ってわかる相手でもないことはすぐにでもわかった。
「お前、誰に口聞いているかわかる?
俺は、議員の息子だぞ?
クビにすんぞ。コラァ!」
大学生のひとりが、僕の顔を殴る。
結構痛い。
でも、アンバランサーは起動しない。
僕はその大学生を睨むだけだ。
「来いよ。
クビにされてもいいのならな!」
大学生が、ケラケラと笑った。
「とりあえず手を離そうか?」
僕は、そう言って海夜さんを掴んでいる男を睨む。
「さっきから同じセリフばかりを言いやがって!
殴れるものなら殴ってみろや!」
折角、そう言ってくれているのでアンバランサーを起動してみた。
「アンバランサー起動」
機械音が低く鳴り響く。
「なんの音だ?」
大学生がざわつく。
「終わったな」
滋くんがそう言うと小さく笑った。
「……クビだけにしてやろうか?
うん?」
僕は、そう言ってアンバランサーからレーザーを出してみた。
レーザーの照準を少しずらしその大学生の足元を焼く。
「なんか出したぞ?
銃か?銃刀法違反じゃないのか?」
「銃じゃないから大丈夫だよ。
もちろん刃物でもない。
君たちはここでクビだけになっても今の科学では君たちの死因は、わからないだろうね。
と言うか、消すときはすぐに消すから死体も残らないね」
僕は、そう言って冷たい目で大学生たちを見る。
「やってみろよ?
俺の親は……」
大学生が、そこまで言いかけたとき百道くんが笑う。
「たかだか議員の息子だろう?
偉いのはお前じゃない。
お前の親だ」
百道くんも怒っているのか目がとっても怖い。
滋くんも怖い目で睨んでいる。
大学生が、美樹さんにまで手をあげようとしてきたので僕は、その大学生を殴った。
そしたら、ニッタリと笑って僕の方を見る。
「はい。
お前、クビ決定な?」
この大学生嬉しそうだ。
Mかな?