13たちが、部屋に入るとクレイジー・クレイジーが、バビロンが待ち構えていた。
「クレイジー・クレイジー!」
後藤は、そう言うとクレイジー・クレイジーの姿を見た瞬間突進した。
クレイジー・クレイジーの喉に向かってサン・テグジュペリを突き刺す。
「あら、貴方もクレイジー?」
クレイジー・クレイジーが、笑う。
「くそ!効かないか……!」
「私は、もっとクレイジーなの!」
クレイジーが、大きな声を出す。
声は、大きく響き渡りそれが衝撃波となり後藤を吹き飛ばす。
「後藤……!」
無が、後藤に駆け寄る。
「来るな!」
後藤が、叫ぶ。
「どうしたんだ……?」
「アイツの声に触れたものは、全てを操る」
「そうよ。
私の声に触れたモノは、私の玩具になるの……」
クレイジー・クレイジーが、嬉しそうに笑う。
「美少年は私の玩具になってもらうんだけどね」
バビロンが笑う。
「十三、十五……プレゲトン!
お前らは、今から俺がヤツの隙を突く!
その間に亜金を救出するんだ」
無が、そう言って構える。
「え?」
十五が、目を丸くさせる。
「ほう、亜金ならヤツを倒せるかもな……」
道長がそう言うと拳を地面に叩きつけた。
「道長……?」
後藤が、呟く。
「なにをしておる!
行くぞ!」
道長は、13と十五、プレゲトンを抱き上げるとクレイジー・クレイジーたちの後ろにある扉の奥を突破した。
「やるじゃない。
びっくりしちゃって逃がしちゃったじゃない」
クレイジー・クレイジーが、笑う。
「逃がす余裕は、あるんだな」
無が、笑う。
「その男を使ってアンタを殺すわ。
女は部下の慰み者になってもらう。
手足は切断してね……
あは、私ってクレイジーね!」
クレイジー・クレイジーが、高笑いを浮かべている。
「今のウチに逃げるぞ……」
道長が、そう言って3人を連れてその場を去った。