この子13~第十章:不幸を喰らう08 | ニート脱出大作戦β

ニート脱出大作戦β

~ニートから抜け出す108の方法



13たちが、部屋に入るとクレイジー・クレイジーが、バビロンが待ち構えていた。


「クレイジー・クレイジー!」


後藤は、そう言うとクレイジー・クレイジーの姿を見た瞬間突進した。
クレイジー・クレイジーの喉に向かってサン・テグジュペリを突き刺す。


「あら、貴方もクレイジー?」


クレイジー・クレイジーが、笑う。


「くそ!効かないか……!」

「私は、もっとクレイジーなの!」


クレイジーが、大きな声を出す。
声は、大きく響き渡りそれが衝撃波となり後藤を吹き飛ばす。


「後藤……!」


無が、後藤に駆け寄る。


「来るな!」


後藤が、叫ぶ。


「どうしたんだ……?」

「アイツの声に触れたものは、全てを操る」

「そうよ。
 私の声に触れたモノは、私の玩具になるの……」


クレイジー・クレイジーが、嬉しそうに笑う。


「美少年は私の玩具になってもらうんだけどね」


バビロンが笑う。


「十三、十五……プレゲトン!
 お前らは、今から俺がヤツの隙を突く!
 その間に亜金を救出するんだ」


無が、そう言って構える。


「え?」


十五が、目を丸くさせる。


「ほう、亜金ならヤツを倒せるかもな……」


道長がそう言うと拳を地面に叩きつけた。


「道長……?」


後藤が、呟く。


「なにをしておる!
 行くぞ!」


道長は、13と十五、プレゲトンを抱き上げるとクレイジー・クレイジーたちの後ろにある扉の奥を突破した。


「やるじゃない。
 びっくりしちゃって逃がしちゃったじゃない」

クレイジー・クレイジーが、笑う。


「逃がす余裕は、あるんだな」


無が、笑う。


「その男を使ってアンタを殺すわ。
 女は部下の慰み者になってもらう。
 手足は切断してね……
 あは、私ってクレイジーね!」


クレイジー・クレイジーが、高笑いを浮かべている。


「今のウチに逃げるぞ……」


道長が、そう言って3人を連れてその場を去った。