13たちはゲートをくぐるとすぐそこに2つの影があった。
男と女。
男の名前は、ハイジ。
女の名前は、紫。
2人ともベルゼブブの幹部だ。
「ひゃはははは!
俺、あの黒髪巨乳のタナトスを貰ってもいいか?」
ハイジが下品に笑いながら紫に尋ねる。
「もう前の玩具は壊れたのですか?」
「もうガバガバになったから、捨てた」
「そうですか。
じゃ、私はあのレテって子を殺します」
ハイジは、タナトスに向かってナイフを投げる。
タナトスは、そのナイフを鎌で斬り払う。
レテが、一瞬で紫の背後に回り掌底を一撃浴びせる。
紫に確実にダメージを与えた。
紫の体が吹き飛ぶ。
「今じゃ……!」
道長が沢山の女兵士たちを紫に襲わせる。
「うわ……
こんなに沢山どうやったの?」
13が、小さく呟くと遥が答える。
「道長様は、人形を自在に召喚して操ることが出来るの」
「ふふふふ……
この紫に触れようとしたモノの魂を抜くことが出来ます。
さぁ、死ぬのです!
全てなる愚かきものに死を!
滅びろ!滅びろ!滅びろ!」
紫は、そう言って力を解放する。
レテは、間合いを取ってその攻撃を避ける。
道長の人形たちは、何もなかったように紫を取り押さえる。
「なぜですか!
私のソウルイートが、どうして効かないのですか?」
紫は、押さえられながら叫んだ。
「こやつらは、ワシの人形じゃ。
魂などない!」
道長が得意げに笑った。
「ククククク……
最高にクレイジーだぜ!
おっさんよう!」
ハイジが、笑う。
「仲間が、拘束されたのにそんなに嬉しいの?」
タナトスが、ハイジの首に鎌を当てる。
「誰も、俺たちの野望を邪魔できねぇ!」
ハイジは、そう言って笑う。
タナトスは、そのハイジの首を斬った。
しかし、ハイジの首は落ちなかった。
「今、アンタの魂を削ったわ……
暫くは動けなくなるけど我慢してね」
タナトスは、そう言って鎌を解除して笑った。
ハイジは、静かに意識を失った。