「こっちに来る気になった?」
13が、亜金に尋ねる。
「俺は、戻らない。
だから、もう戦いは止めて下さい。
このままでは、みんな死んでしまう」
「あら?
私たち、舐められてる?」
タナトスが、笑う。
「舐めてなどいません。
タナトスさん、レテさん。
貴方たちの殺し屋としての才能しっています」
「正体ばれてた……?」
レテが、呟く。
「ふん!
その程度の情報なら亜金にも回しているわ!」
道長が、そう言うと地面を叩く。
すると突起物が亜金目がけて飛んでいく。
しかし、突起物は向きを変え道長の方に飛んでいった。
道長は、その突起物を拳で破壊した。
「なにをしたの?」
十五が亜金に尋ねる。
「ザ・ウェポン。
俺に触れようとしたものを全て俺の武器に変えることが出来るんだ。
さっきの破片は、俺に触れようとしただから武器に変えて跳ね返した……
それだけだよ」
「つまり、ワシを殺そうとしたのだな?」
道長が笑う。
「死なないでしょう?」
「ああ、この程度ではダメージは受けん。
じゃが、ワシに歯向かった罰、それ相応に受け取って貰おう。
まずは、見せしめに遥を主の目の前で、てごめにしてやろう。
遥もワシに歯向かい玉藻と戦っておるのだろう?
玉藻もこんな事態を起こした、ヤツもてごめにしてやろう。
さぞかし辛いじゃろうな、主の前でてごめにされるのは……」
「無理だよ。
アンタは、ここで僕に倒されるのだから」
13が、そう言って銃口を道長の頭に当てる。
13は、宙に浮いていた。
「甘いわ!」
道長が、13の腹部を殴る。
13の体が吹き飛ぶ。
「まだ私がいるわよ!」
レテが、道長の腹部に掌底を浴びせる。
そして、その後にタナトスが鎌を道長の首に当てる。
「降参するなら今よ?」
「甘い!甘い!甘い!」
道長は、拳を振り回しレテとタナトスの体を吹き飛ばした。
「なんで、あんなに強いのよ……」
タナトスが呟く。
「ワシが強いのではない主らが弱いのじゃ!」
道長が、殺気を放つ。
13たちの体が強張って動けなくなった。