ギフト(小説) | ニート脱出大作戦β

ニート脱出大作戦β

~ニートから抜け出す108の方法

2013年03月09日



昨日の奇襲で、捕獲された風花ちゃんは、モンスターボールの効果で、王のすべての質問に素直に答えているらしい。





「さて、あの娘から得た情報によると白銀たちのいる場所がわかった」





今、俺たちは、警察の作戦会議に参加している。

王が、率先して指揮をとっている。

コイツ、編集の仕事のほかに警察を副業にしてやがった。

ちなみに特務捜査官は、副業OKだ。

警察なのだから、ダメかと思うかもしれないけど、何故だか承認されている。

ギフト能力者の独占を防ぐためにね……

そして、ちゃっかり隼人君も参加していた。

隼人君も特務捜査官に入ったらしい。

隼人君の能力は、【ワールド・オッドアイ】。

全て(未来と過去)を見る目。

そして人並み外れた身体能力。

それを評価されて、特務捜査官に入ることを許可されたらしい。





「今回の戦いの編成だが……

 火蛾は、俺が叩く。

 海藤は……」



「俺にやらせてください」





隼人君が、名乗りを上げる。





「お前は、何度か海藤とやりあってるな……」



「はい」



「だが、友人なんだろ?

 本気で戦えるか?」



「全力を尽くします」



「わかった……

 小間隼人!お前に海藤卓の討伐を命じる!」





王は、偉そうに胸を張る。





「そして、白銀……

 アイツは、亜金。

 お前がやれ。

 歌と啓司、玉藻は民間人の避難及び警護を頼む」



「え?俺、1人で白銀と??

 ってか、なんで、王が仕切ってるの?」





俺は、素朴に思った疑問を王にぶつける。





「俺が、今回の指揮官を命じられた。

 ちなみに、俺は第七捜査班の班長だ」





王が、そう言ってニンマリと笑う。

なんか、ムカつくぞ……





「なんだ?

 不満でもあるのか?」



「ないけど……

 なんか、ムカつく……」



「まぁ、亜金、細かいことはきにしないネ!

 ミーなんて、警護ね。もっと戦って成績を稼ぎたいネ!」





歌が、嬉しそうに笑う。





「歌、安心しろ。

 民間人を襲う連中にもギフト能力者がいる。

 風花が言うには、『持杉 伊達男』そいつは、薬を自在に操る。

 特にフェロモンを操る能力に長けていて異性を自在に操る。

 これは、強力だぞ?」



「オー。それは、楽しみネー」





歌が、楽しそうに笑う。

何が楽しいんだろう……