今日は、誕生日会
何をプレゼントすべきか……
アクセサリーを、プレゼントするほど親しくはない。
香水をプレゼントするにも好みがわからない。
本人に直接聞くって方法もあるけど、どれがいいかわからない。
マイミクで女友達のMちゃんに聞いて見ようと思ったけど……
でも、聞くのが恥ずかしくて聞けませんでした。
とりあえず、美味しいと評判のロールケーキを購入して待ち合わせの場所へ……
バスターミナルで待っていると……
由香さんは、すぐに来ました。
「由香さん発見♪」
いつも、背中に飛びつかれるので今度はこっちから声をかけてみました。
それでも、由香さんはやっぱり
「猫さん発見♪」
と言って正面から飛びついて来ました。
「誕生日プレゼントって、ロールケーキで良かったでしょうか?」
「何でもいいんだよ
気持ちさえ籠っていれば……」
「そっか……」
俺達は、そのまま尾上さんの家に車で向かいました。
誕生日会のメンバーは、俺、由香さん、南さんに主役の尾上さんの4人でした。
きっといつもは、俺の代わりにはるかさんが居たんだろうな……
そう思いつつも、ロールケーキを尾上さんにプレゼントしました。
「ここのロールケーキ好きなんです」
尾上さんは、そう言うとにっこりと笑いました。
「私の時は、ダイアの指輪がいいなぁ」
由香さんが、そう言って俺の背中に再び抱きついてきました。
「ダイアってどれくらいするんですか?」
「30万位かな……」
「結婚指輪並じゃないですか……」
「結婚指輪は1000万位の人がいいなぁ~」
「無職ですみません」
「気にしなくていいです」
尾上さんは、そう言うと優しく俺の頭を撫でてくれました。
誕生日パーティーは、そんな感じでスタートしました。
尾上さんの手作りケーキ美味しかったです。
※この物語は、フィクションです。
実在する人物・団体とは、一切関係ありません。