誕生日会 | ニート脱出大作戦β

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~ニートから抜け出す108の方法

今日は、誕生日会
何をプレゼントすべきか……

アクセサリーを、プレゼントするほど親しくはない。
香水をプレゼントするにも好みがわからない。
本人に直接聞くって方法もあるけど、どれがいいかわからない。
マイミクで女友達のMちゃんに聞いて見ようと思ったけど……

でも、聞くのが恥ずかしくて聞けませんでした。

とりあえず、美味しいと評判のロールケーキを購入して待ち合わせの場所へ……


バスターミナルで待っていると……
由香さんは、すぐに来ました。


「由香さん発見♪」


いつも、背中に飛びつかれるので今度はこっちから声をかけてみました。
それでも、由香さんはやっぱり


「猫さん発見♪」


と言って正面から飛びついて来ました。


「誕生日プレゼントって、ロールケーキで良かったでしょうか?」

「何でもいいんだよ
 気持ちさえ籠っていれば……」

「そっか……」


俺達は、そのまま尾上さんの家に車で向かいました。
誕生日会のメンバーは、俺、由香さん、南さんに主役の尾上さんの4人でした。
きっといつもは、俺の代わりにはるかさんが居たんだろうな……
そう思いつつも、ロールケーキを尾上さんにプレゼントしました。


「ここのロールケーキ好きなんです」


尾上さんは、そう言うとにっこりと笑いました。


「私の時は、ダイアの指輪がいいなぁ」


由香さんが、そう言って俺の背中に再び抱きついてきました。


「ダイアってどれくらいするんですか?」

「30万位かな……」

「結婚指輪並じゃないですか……」

「結婚指輪は1000万位の人がいいなぁ~」

「無職ですみません」

「気にしなくていいです」

尾上さんは、そう言うと優しく俺の頭を撫でてくれました。

誕生日パーティーは、そんな感じでスタートしました。
尾上さんの手作りケーキ美味しかったです。

※この物語は、フィクションです。
実在する人物・団体とは、一切関係ありません。