真っ赤なお鼻のトナカイ~皆と違うからこそ頑張れた。 【2話】 | ニート脱出大作戦β

ニート脱出大作戦β

~ニートから抜け出す108の方法

ある寒い夜のこと。
男は一人悩んでいた。
男には娘が居た。
娘にはもう婚約者も居た。
だけど、男には金が無かった・・・

男は窓から空を見上げつぶやいた・・・

『明日には娘を身売りさせなければいけないだろう・・・』

男は空を見上げ祈った。

すると、男が祈る隣の部屋から大きな音が聞こえた。
男はすぐにその部屋にかけよった。
すると、そこにはなんと金貨がびっしりと詰まった袋が
転がっていた。

男は感謝した・・・

『おぉ・・・神よ。』

男は涙を流し、何度も何度も神に感謝した・・・
その時、男が窓に目をやると一人の青年が優しい顔で
こちらを見ていた。
男の視線に気づくと慌ててその場所を離れた・・・
その青年はこのミュラで一番の大金持ちの息子である
【ニコラス】と言う青年であった。

この話はすぐに町中に広まった。
セント・ニコラスはのちにこう呼ばれるようになった。

【サンタ・クロース】と・・・

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クラースはこの話が大嫌いだった。
ニコラスはクラースにとって曾祖父にあたる。
ニコラスは確かに町一番の金持ちだった。
貧しい家庭に金銭を分けていため、すぐにその資金は
底を着いた。
ニコラスはやがて司教になり、資金も溜まるのだが
すぐになくなり、人々に崇められるようになる・・・
ニコラスが司教になって10年後の12月6日
ニコラスは安らかに息を引き取った。
莫大な借金を残して・・・・


【続く】