昨日は術後5年の定期検診に行ってきました。
MRI検査も診察も、「問題なさそうです」と言われました。
H先生から「これから先どうするかを話し合いましょう」と言われました。
「終了される方もいますし、今の間隔で通院を続けることもできます。3か月に1回とか半年に1回、あるいは1年に1回と間隔を長くされてもいいです」とH先生は選択肢を挙げた上で、「ねこまたさんは3か月に1回の割合で続けませんか?」と提案されました。
何事にも慎重なH先生らしい提案だと思いましたが、私は「最近引っ越して、ここまで来るのが大変になったので、いったん終了して何かあったらまたお願いする形にしたいのですが」と希望を伝えました。
するとH先生は「いいですよ。何か心配なことがあったら電話してくださいね」と快く了承してくれました。
私は終了を希望する理由として転居を持ち出しましたが、実は術後2年が経過した時点で再発や転移はもうないだろうと思っていました。
ところが2年4か月経ったとき大腸にポリープが見つかり、気持が大きく動揺してしまいました。
それで、自分を振り返り、安心するためにも、H先生が提案する2か月に1回という通院間隔に同意してきました。
しかし大腸の方が落ち着いてくると、舌癌の方はもう卒業してもよいのではと考えるようになりました。
ちょうど時期的に退職と転居が重なりました。
これまでは、入院中の体験や退院後の道のりを振り返る形で生きてきましたが、これからは新しい環境でどういうふうにやっていくかを考えることの方が大切だと思ったので、ここで区切りをつけたかったのです。
5年間お世話になった病院を後にしたとき不思議と名残惜しさは感じませんでした。
もうここに来てはいけないと思いました。
ちょっと強引な形で卒業しましたが、やっとここまでたどり着くことができました。