ガックリ② | 大腸癌に勝てなかったけど、ずっと大好き!

大腸癌に勝てなかったけど、ずっと大好き!

2014.10.5いつも元気な夫が突然「大腸癌による癌性腹膜炎」でステージ4。夫と一緒にいたい!という思いだけで闘いましたが、2019.7.27転移性脳腫瘍で、突然、猛ダッシュで虹の橋を渡っていきました。

暖かいコメント……有り難うございますm(_ _)m

毎回、検査結果やCT結果に一喜一憂……
懲りない私……ごめんなさいね怒

先ほど、息子にも言ったんですが
『何度も「最悪ああ」って言いながら3年7ヶ月過ぎた。今回も何とかなる気がするよね~』

息子は無言……

まぁ、自分に言い聞かせてるんですけどねううっ・・・

そんな中、抗がん剤の水筒を付けたまま、夫は会社に行き、帰って来ません……
先ほど、8時過ぎになるとメールが来ました。



夫は今日の結果を、どう思って聞いてたんだろうか……

癌の告知がされた時も、夫は取り乱すことなく『そうですか……』そして『治りますか?』と聞いた。
先生が『治療をしよう。一旦、退院して、それから抗がん剤を始める。今、Nさんの癌に効く良いクスリを調べてるでね。キツイ治療になるけど頑張らんといかんよ』
夫はいつもと変わらず、まるで風邪薬の説明でも聞くように『はい。お願いします』

そのあと、2人で部屋に戻ったら、食事が置いてあって、夫はいつも通りに、ご飯を食べ始めた。
今でも、あの時の情景が画像付きで思い出せる。

私が『お父さん、頑張ろうね』と涙をこらえて言うと『今、痛くも痒くもないのに、いきなり癌って言われてもピンとこん』と言って、どんぶりのご飯を食べていた。
ただ、そう言った時の夫の目は、さっき、先生に見せた穏やかな目ではなく、何かに怒っているような目で恐かった。

今日は……

診察室を出たあとは、夫は私の後ろを歩いていたのでわかりませんが、今日の診察の前に受けた、薬剤師面接が、夫にとって良かったと思う。

今日の薬剤師のFさんは、夫が初めて抗がん剤をする時にお世話になった人です。
入院担当の薬剤師さんなので、フォルフィリに変わった時もFさんでした。
『今月から外来の担当になりました。Nさんの名前を見つけて、頑張っていらっしゃるんだと思って嬉しくなりました』と……
私が『腫瘍マーカーが徐々に上がってる』と言うと『フォルフィリ+アバスチンって腫瘍マーカーが高いんだけど、そのままずっとって方がいるんですよね~』と。
そして『今後、フォルフォックス+アービタックスに戻ることは可能?』に対してもNさんの場合、まだ、使えるクスリがあるわけですから、敢えて効くかどうかわからない物にチャレンジする必要はないと思います。もし、今後、使うとすれば、全部使いきったあとの再チャレンジです。ただ、アービタックス単体で使うのは、ありだと思いますよ』と。
そして『大腸癌は使えるクスリが多いですし、飲み薬と分子標的薬を組み合わせたり、まだまだ大丈夫です。T先生もその辺は見極めていかれますよ』

この、やり取りがなかったら……ガクリ


もうすぐ、夫が帰って来ます。
大丈夫、大丈夫、大丈夫‼