近年宅建試験の難化に伴い、
過去問だけに頼らず模試の利用を推奨する声をよく耳にします。
模試は何回受ければよいのか?
どのように利用すればよいのか?
個人的に模試は非推奨ではありませんが、
取り扱いには注意を要するといった次第です。
その点については後述します。
私は8月にLEC0円模試を会場受験しました。
その結果がこちら。
いたって平凡な点数です。
権利関係はまずまずですがそれ以外は平均に達していません。
実は8月を迎えるころにはある程度仕上がっている自信があったので、
40点は軽く超えるだろうというつもりで受験したのにこの結果です。
8月ともなればそろそろ本試験の足音が近づいてくる時期で、
この時点でC判定だとかなり焦るのが通常の反応だと思いますが、
焦りよりも模試の内容への違和感の方が強かったです。
「本番ではこういう問われ方はしないだろう」
といった次第です。
作問の狙いが本試験とは決定的に異なっているという感じでしょうか。
本試験が約15%~18%程度に合格者を絞り出すように、
バランス調整して作問されているのに対し。
模試は過去問で問われた論点のウラをかくような山っ気があります。
模試にわざわざバランス調整用の易問を混ぜる意味はないですから当たり前として、
予備校からすれば模試でヤマを的中させることは何よりの勲章であるので当然のことですし、
簡単すぎると受験生から不満が出るからでしょうね。
前年の行政書士試験では本試験から逆算して計4回模試を受けました。
宅建も同じようなペースで受けるつもりでしたが、
0円模試だけで止めることにしました。
模試に対する捉え方は人それぞれですが、
この内容では何度受けても学習の進捗には繋がらないだろうと感じたことと、
C判定を受けても本番で合格する自信は揺るがなかったからです。
模試の取り扱いに注意を要する点として、
模試からの知識の習得を学習の中心に据えてしまうことです。
模試が行われるのは夏以降の直前期に集中します。
そこで模試の成績を気にして模試の復習とさらなる模試の追加に走ってしまう。
こうなってしまうと、
本試験のための勉強をしているのか、
模試のための勉強をしているのかわからず本末転倒です。
焦る気持ちはよくわかりますし、予備校様には申し訳ないのですが、
やはり試験委員の作った過去の本試験問題には敵うものではありません。
勉強の軸はあくまでも過去問に置き、模試は1回からせいぜい2回。
点数は気にせず軽く流す程度の利用が適当と思う次第です。