背中から包み込まれるような

あなたの唄声に逢いたい

同じ世界にいるはずなのに

ねえ不思議だよね

そばにいないことが当たり前で

息をまだしているはずなのに

すぐにたしかめあえないこの距離が

現実だってこと

この涙がほんものってことは

頬の違和感からすぐ分かるのにね


いつからかわからない

包み込んでくれるこの唄声が

必要不可欠になってしまって

明日を迎える覚悟をくれる

昨日を終わらせる準備をくれる

今が今だということを教えてくれる


明日も逢えないってわかってるのに

明日の中にあなたを探してしまう

こんな街にいるはずないのに

身体が360度 全方向  面影を探してる


そばにいれた記憶がかき消されそうで

嵐の中もがいて灯火を見失って

膝を擦りながら手を伸ばしてきた

それもまた現実で真実


今が最後かもしれないと

信じたくないような現実を頭に叩き込んで

悔いのないようにってカッコつけて

心を落ち着かせてるけど

最後なんて最期なんて

そのときは一緒がいいよ


あなたの人生の1万分の1の時間にも満たない瞬間に一緒に時を過ごせたこと

それだけが僕の誇りで生きてきた意味

その瞬間がすべて

あなたの唄声と重なった音が響いたあの瞬間が

この命の全て