着物が大キライだった人が語る着物の話


この大島紬は、母が作ったもの。



母、うちの姉妹全員が着ることができるように、少々長めに作ってある。

はっかけはオレンジ。鮮やかな色なんだけれど、赤の方が個人的には好きかなぁ……呉服屋さん曰く、「お母さんも着ることができるように、ちょっと地味にしました」とのこと。




だけど………やっぱり私しか着ていません(笑)




地色が黒なので、何の帯でも合う♪


鈴の帯や塩瀬の白などに合わせて着ています。

からし色の半幅帯でさらっと着るのも大好き♪♪




熊本で「着物の日」というイベントがあった時、あいにくの大雨だったので、この大島を着て参加しました。


雨にも関わらず、振袖やら訪問着やら皆さんの気合の入った着物姿。

その中に混じって、黒の大島と鈴の帯、錆朱の帯揚げと帯締め、赤い雨下駄で参加♪




ちょっと地味ではあったのだけれど、逆に目立った様子でした。


しかし皆さんのゴージャスな着物姿の中でその格好……まるで一人だけ召使のようでした。



ま、私が満足していたからいいんですけど♪



ところで着物って………本当に着ていくところがないのですよね。

着物姿で萩を歩きたい♪














着物が大キライだった人が語る着物の話



浴衣を着ないまま9月になりました。

まだまだ暑いけれど、もう単衣の時期だなぁ(…だと思う。いつどういうのを着るのか、よく分かっていないもので…ははは)。


私は染めの着物よりも、どちらかというと織の方が好き。

染めと比べて派手さはないけれど、何故か好き。お茶碗でも京焼きのあでやかなものより、楽とか萩の方が好きでした。何か味がある感じ。着物も同じ理由かなぁ。

(お茶碗の方は、京焼きは薄いので手が熱くてしようがない、という理由もあるけれど…。)


でも茶道では織を着ることができないので(お手前なんぞしようものなら裾が激しく乱れる)、手持ちの着物は染めが圧倒的に多い。染めももちろん可愛いですけどね。


単衣で持っているのは、白。白というよりオフホワイトかなぁ。松葉みたいな模様が緑と桃色で全体に入っている。

どこの織物なんだろう………よく分かりません(笑)

実はこの着物、織り傷があり、呉服屋さんが必要経費だけで仕立ててくれたという一品。

「分からないように仕立ててあげる。」と言われたけれど、本当に分からない。

職人さんの技術ってすごいなぁ。


「浴衣を着る感覚で、さらっと着てね。」と言われました。

もう少し涼しくなったら、着てお出かけしようかなぁと思っています。


※ 携帯電話で写真を撮っているので写りがイマイチ。もっと明るい地色なんだけれど…。

まだ働いている頃の話です。




その日私は、職場の後輩の結婚祝賀パーティの幹事をすべく、とあるお店にいました。


そこは古い民家を改装しているお店で、料理のお値段も手頃、評判も良い。

ちょっと早めについてしまったので、先にお部屋に入らせてもらっていたのですが……。



お店の方が気を使って、麦茶を出してくれたのです。



持ってきてくれたのは浴衣姿の女の子。大学生のアルバイトらしい。

それで嬉しくなってつい話しかけてしまいました。「自分で着たんですか?」って。



そうしたら、その子の口から出たのは「もう嫌なんです!着方もよく分からないし、きついし窮屈だし………!!」という着物着用に対する不満。

顔をしかめてここぞとばかりにまくしたててくる。


正直「…うっ!」と思い、「あ、でも普段着ることってあまりないでしょ。いいんじゃないですか?素敵ですよ!」と誉めまくって、厨房にお帰りいただいたのですが……。






ちょっと悲しくなりました。


そこの仲居さんは、みんな着物着用。アルバイトの若い女の子は半幅帯で、正社員の人だけがお太鼓らしい。


着物着用はアルバイトを始める時に分かっていただろうから、嫌ならそのお店でアルバイトしなければいいのに……。確かにその子の着方はお世辞にも上手ではありませんでした。だからきついのかもしれない(洋服になれていると最初はきついと思うけれど、慣れてきて着方が上手になればそうでもない)。そもそもお店側もある程度コツが分かるまで着付けを教えてあげればいいのに(そんな暇もないと思うが)……と思いました。



私が知っている方に「大学時代のアルバイトで着物の着付けができるようになった」という方がいます。アルバイトでは嫌なこともあったけれど、学ぶことも多くて、その中の1つが着付け、ということでした。

彼女の着物姿はとても素敵!彼女自身の性格や雰囲気も相まって、周囲には憧れている人が本当に多い………私もその中の一人なのですが。





普段の生活で着物を着ることはあまりないと思います。


だからこそ「いい機会!」と思って、積極的にいい方向に考えて動いて欲しいなぁ。

着付けの本だって本屋にたくさんあるし、図書館で借りるっていう方法もあるのだから。

「着物を着る」ことが決まっているのであれば、自分で少しでも快適に過ごせる方法を考えて欲しい。



それが、意外にも今の自分から更に前へ進んでいくきっかけになるかもしれないよ、と思います。




着物が大嫌いだったけれど、大好きになったことで世界が広がった私が言うのだから、あながち間違いではない!と思います。





※ その後、知り合いから「着崩れしたお嬢さんたちが配膳してくれるところにご飯食べにいきましょう(ホントにこう言われた…)!」と誘われ一緒に行ったら、そのお店でした。雰囲気も味もいいのに、こう言われてしまうなんて……何てもったいない。



※ 呉服屋さんで見せてもらった古代紫の帯。こういう帯を若い女の子が締めると、すごく上品な上に可愛いと思います!あのアルバイトの女の子にも似合うと思うんだけどなぁ………。







着物が大キライだった人が語る着物の話