影元くんは両方のお耳に「肉芽腫」があるので、通院しなければなりません。
お耳の掃除と去勢手術の予約のために動物病院へ連れて行きました。
ブリーダーさんとずっと通っていた獣医さんなので、
「あぁ、オマエ、ここんちに行ったんだ~。」
って声を掛けられていました。
去勢手術をお願いしますって言ったところ、麻酔をかけるのなら肉芽腫をレーザーで焼く手術をさせてほしいと獣医さんに言われました。
必ず治るとは言えないけど、きっと効果はあるし、このままではらちがあかないんだよなぁ…って。
なにより痒そうなのがかわいそうだったので
「いいっすよ~。」
と気楽に返事をしました。
肉芽腫を焼く手術と去勢手術は2009年8月28日に行いました。
エリザベスカラーをまいて、弱々しくキャリーに収まる影元くんを迎えに行ったら
「じゃ、明日から毎日消毒に通ってね。」
∑ヾ( ̄0 ̄;ノ 聞いてませんけど?毎日??
聞いてませんでしたけど、後には引けませんなぁ。
9月2日まで、毎日通いました。
毎日お耳の奥をぐりぐりって掃除され、薬を垂らされる影元。
家ではご飯の後にオブラートで包んだ抗生物質を飲ませました。
どんな治療も投薬も全く嫌がらず、おとなしく獣医さんや飼い主のされるがままになっていた影元です。
本当に楽でした。
9月3日からは1日おきの通院でした。
9月22日に「これからは週に2回でいいよ。」って言われました。
週に2回の通院が12月30日まで続きました。
そうして「来年からは週に1回でいいけど、おうちで点耳薬を投薬してくれる?」って。
投薬が無理なら通院回数は元のままってことで、お正月休みに様子を見ることに。
点耳薬ってね、目薬みたいな薬を耳の中にポトッと垂らして、ぐりぐりなじませるんです。
これが、影元が嫌がらない。
何をしても嫌がらない猫だけど、耳の中に水みたいなものを垂らされても飼い主の膝の上で寝たまま、されるがまま。
動物病院での治療も、器具を耳の中に入れてぐりぐり掃除されたり、機械を使って生理食塩水を耳の中にジャージャー入れてじゃばじゃば洗ったりする、とても快適とは言えない治療が続いたんです。
でも影元は何をされても暴れず、きゅっとお口を食いしばり、だらだらヨダレを垂らしながらじっと我慢していました。
動物病院の方にも、普通これだけ治療が続いたら、嫌がる子が多いですよって言われました。
影元くんは全く嫌がりませんでした。
飼い主は会社からダッシュで帰ってきて、すぐに家を出ないと動物病院の診療時間内に受け付けができません。
つまり、隠れられちゃうと病院へ行けないのです。
ところが影元くんはいつも待っていました。
「影ちゃん、病院だよ。」って言って抱き上げてキャリーに入れるまで、されるがまま。
タクシー(じゃないと間に合わない)をひろい、動物病院までの車内でも一声も鳴かずにじっとしていました。
動物病院でも、静かに待って静かに診察を受け、帰り道も静かでよい子でした。
あまりにも良い子で、動物病院でもみなさんから
「いい子だね~」
「おとなしいね~」
「可愛いなぁ」
って
あ、でも、ほら、私は過保護な飼い主なので、聞き分けが良すぎる影元のことが
それはそれで心配になったりして。
「影ちゃん、いいんだよ。わがまま言っても。」
なんて言い聞かせたりして、バカ親ぶりをさく裂させておりました。
まあ、元々の性格が良い猫なんだろうなぁ。
そんな風に頑張ったおかげで2010年5月5日には1か月に1度くらいでいいことになり、
それが5月の末にはしばらく来なくていいですよってことになりました。
ほんとう、よく頑張ってくれました。
投薬も点耳薬も通院も、動物病院での治療も、何一つ嫌がらず、大変協力的でした。
なんでこんなに人格(猫格?)できてるんだろうって。
いやいや、若い時の苦労は飼ってでもしろって本当だな。。。なんて思ったりしました。
見習え!!アニキニャンズ!!
お風呂のふたの上で寝そべり、飼い主を待ち構えるアニキニャンズの図
手前が忠相。
奥が平蔵。
でもアニキ達も、影元ばかりとお出かけする飼い主にイライラもせず、影元をいじめたりもせず、
本当にいい子たちですよ。
影元くん、肉芽腫での通院記録でした。
(これまでの影元くん:part4 につづく)