ねずこ永眠…
昨日,15時のミルクをやった後、あまりミルクを飲まないねずこを気にかけながら職場に戻って新学期の仕事に忙殺されていると、夜、娘から LINE が…
なんとなく嫌な予感はしていたのだけれど、悪い予感は当たるものでねずこが危篤状態だという。
もうミルクはまったく飲まず、脱水症状を示す皮膚の弾力も失われ、少しずつ体温も冷たくなりつつあるらしい。
とにかくまだ息はあるので大至急帰ってきて欲しいと連絡を受け、どうでもいい雑務を全部放り出して急いで帰宅。
仔猫たちを置いている娘の部屋に行くと、泣きながらタオルに包んだねずこを膝に乗せた娘の姿が…
今日の日中も元気とはほど遠い状態だったが、明らかにそれよりも悪いことが一目でわかった。
ミルクをあげようとしても、口も開かずあまり反応もないということで、最後はお湯を入れたペットボトルで暖かくして見守ることにしたらしい。
同時に保護した茶トラは 230g を越したのに、170g から体重維持さえ困難であったねずこ。
持ち比べてみれば重さの違いは一目瞭然で、ずっと厳しいとは思っていた。
微かに動くお腹が、まだ命が残っていることを辛うじて示しているが、多分明日までは持つまい。
病院に連れて行ってもできることがないのもわかっている。
獣医さんもそれがわかっていたから前回『非常に厳しい』という言葉を発していたのだろう。
深夜 0 時まで見守ったが、最後はそっとしておいてやろうということで暖かくして箱の中に返してやる。
本当は最後は茶トラと一緒にしてやりたかったのだが、伝染性の病気である可能性も否定できず断念。
異変を感じてか、いつもにも増してミャーミャーと鳴く茶トラの声を背に自分の部屋に戻る。
もしも、明日の朝まで息があるようなら病院へ行き、そうでないなら手向けの花でも買うのか…などとどうにもならないことを考え始めるとなかなか眠れない。
それでもウトウトしだした午前 2:00 前。娘が部屋に入ってきた。
『ねずこ、今さっき息を引き取った。最後、一声鳴いて…冷たくなった…』
急いで部屋に行くと、花の中で静かに横たわるねずこの姿が…
そのままでは可哀想だということで娘が庭から花を取ってきて入れてやったらしい。
そのまま言葉少なめに、朝、保護した場所の近くにお墓を作ってやることにする。
元々、親猫が見捨てた弱い仔だったのかもしれない。
本当は、もっと我々にできることがあったのかもしれない。
きちんとした人に拾われていれば助かったかもしれない。
どうやっても厳しい自然界では避けることができない帰結だったのかもしれない。
しかし何を思おうと、もう意味はない。
ねずこはもう静かに土に還ったのだ。
最後まで苦しむ様子はなく、ゆっくりとゆっくりと、一滴一滴命が流れ落ち眠るようにねずこは逝った。
それだけが救いだった。
まだ、我々には茶トラをきちんと育て上げるという使命が残っている。
もちろんそれは全力で頑張っていくつもりだ。
ただ、このブログのタイトルが良くなかったな、という後悔の念は否めない。
二匹の成長記録、ということだったのでひとまず今日でこのブログは終了としたい。
正直、今はショックで書き続ける気力はどうしても出ない。
見ている人がいたかもわからないので全削除も考えたが、ねずこがこの世界で生きたわずかながらの欠片として、このまま残しておくことにする。
万が一、ここまで読んでくれた方がおられたら心からの感謝を送りたい。
ありがとうございました。