夕方になり 久々に雨が降った
灼熱で乾き切った大地に 恵みの雨だ
風が起こり しがみ付いていた柿の葉が
力無く芝の上に振り落とされていく
稲妻が走るも 恐ろしき音は未だ来ない
エアコンの無い部屋の 雨戸を締めに行くと
雷鳴がが近づいて来た
胸の高鳴りを覚えるも 子供の頃の怯えは無い
雨が上がり 風もおさまったので
雨戸を開けると
冷まされた空気が部屋の中に入って来た
静寂の中で ひぐらしが鳴き始める
感謝の気持ちを自然に抱く 自分が居た
玄関に向かって
番猫をしているチャコちゃん