猫木めの勝手な書き散らかしサイトな我が家の４周年記念に、皆さまご存知！まじーんさまの罠へお邪魔のラストな第４弾☆
にドボンと。
(*ΦωΦ)
タイトル、罠文、内容、使用不使用アレンジ自由とのお言葉をいいことにやりたい放題こじ付けたものにてございます。
前回なヤンマガものなかわいいひとよりは短く…………纏めたいとは、思ってはおりやす。←いつもながらなのーぷらん。
_(:3」z)_
✄ฺ----✄ฺ----✄ฺ----✄ฺ----✄ฺ----✄ฺ----✄ฺ----✄
あれぇぇぇぇ〜〜〜？
くつくつとパスタが煮込まれている鍋を前に、キョーコはこてんと首を傾げてしまっている。
キョーコが現在制作中のメニューはゴーヤとツナの冷製パスタ。スープとサラダはもう出来上がり済み。
彩り良し、栄養バランス良し。本日のディナーの出来上がりまであと少しといったところでなんの問題もなし。
そう……問題はただひとつ。キョーコが調理中な現在地が、ストーカー自覚発覚な彼女が近付かないよう心を決めたその被害対象たる先輩俳優の自宅最上階ワンフロア独占な高級マンションのキッチンである事、ただそれひとつがキョーコにとって、とてもとても大きな問題だった。
どうしてこうなった？
自分は敦賀蓮のストーカーなのだ、それはそれはもうあの神の寵児たる素晴らしきお方から可能な限りに遠去けるべき超危険人物な筈だ。
だが、だからと言ってキョーコとて役者。役を憑けることで新しく自分を作り上げる事が楽しくやり甲斐もある。いつかは、ハリウッドの先生や演技の神たる先輩俳優に認められたいなんて野望もあるし、母親に頭を撫でてもらいたいとも思う。
ＬＭＥを辞め今ある仕事を放棄して逃げ出す……なんて事はしたくない。
それにあくまでもメインは事務所の稼ぎ頭たる敦賀蓮、その片手間なオマケでのサブとはいえ、社は京子のマネージャーでもあるのだ。
ストーカーの自分の悪の手から遠去ける為とはいえ、いきなりマネージャーの変更を！なんて、仮契約みたいなラブミー部員であるキョーコが出来ようか？無理だろう。
ならば…………蓮との接触は可能な限りに必要最低限に。そして出来るだけあの優しいマネージャーと先輩俳優に気付かれないよう、自然と徐々におふたりのそばからフェードアウトする。
それが、ストーカーとなってしまった自分が出来る一番の距離の取り方だろう。
と、まぁ、キョーコはそう考えた。
幸いにも京子の仕事のスケジュールの選択や調整は社ではなく、タレント部の方で行なっている。出来る限り蓮との共演や同じスタジオやＴＶ局なんて異動先が重ならないように予定を組むのも、年単位でスケジュールの埋まっている蓮と違い売れてはいるが新人に近い京子ならばまだなんとか予定の組み替えも可能だった。
そう、ストーカーたるキョーコが意識して蓮を回避すれば良い…………その筈だったのに。
本当に、どうしてこうなったのだろう？
キョーコは頭を抱えてしまいたくなる。
意識して避けていた筈だ。待ち伏せたり追いかけたりつきまとったりしないように。もちろん、隠れて尾行や盗撮等もしないように気をつけた。脱敦賀ストーカーとして頑張っていた筈なのだ！！
なのに……どうしてだろう？
おかしい。一昨日もこうやって蓮の自宅へ食事作りに来てしまっていた記憶がある。自宅に上り込むなんてまさにストーキング行為なのではっ！？
それどころか、近ごろではほぼ毎日、蓮と顔を合わせているような……
いや、蓮の仕事の都合により会えない日もあった。そう例えば海外へとロケに出ていたりなどで。
もちろん、目指すはノットストーカーなキョーコはロケ先の宿泊ホテルまで何故か知らされていようが、追いかけたりなんてしていない。
けれど、何故かキョーコのストーキング被害者たる先輩俳優は時差があるにも関わらずに「声が聞きたくて……」なんてあの人ったらしな思わせぶりっぷりの甘い低い声でモーニングコールやらおやすみコールやらなお電話をくださるわ、なんとも萌えきゅんにかわいらしくもちゃんと食事してます！ムービーやらを添付したメールなんかを送ってくださるのだ。ストカうんぬんの前に……着信を見ないふりだったり返信を返さず無視出来ようものか？人として。
結局、キョーコは顔が見れない電話越しで良かったなんて安堵しながらも恋する乙女な愛らしい頬染め顔でもって蓮からの電話に答えたり、妙な圧力に押されるみたいに失礼じゃないのかしら？なんて心配しつつも顔文字入りなメールを返したりで……
これはストーカーとして益々危険度が高く悪化してるんじゃないだろうか？
どこで間違った？何が悪かったかしら？と、キョーコはじわじわと彼女を侵食するかのように日々何故か高くなるかのような彼女の生活の中の敦賀率に首を傾げ頭を悩ませているのだった。
自身が敦賀蓮のストーカーであると盲目的なまでに思い込んでしまっているキョーコだけが気付けないでいるのだ。
敦賀さんが車の中なんて密室にストーカーと一緒になるだなんてさせられません！！なキョーコが、方向が同じだとかなんかで先輩の時間を都合つけさせてまでマネージャーの手を煩わせる訳にはいきません！なんて、社の車での仕事先への送迎を断ってみればだ。
自力での移動方はママチャリかバスや電車な公共交通機関なキョーコが最寄駅へと向かって歩いているところへ、鳴らされたのは見覚えのある高級車なクラクションで……「顔も名前も売れた芸能人で女の子なんだから電車移動なんて危ない。」と、キュラッとした笑顔で凄んでキョーコを車に詰め込んだりなさったり。
せっかく蓮のスケジュールから遠く物理的に距離を！な予定を組んだ筈が、何故かげそっと疲れ果てた顔のマネージャーをお供にギチギチに仕事の詰まっている筈な先輩がちゃっかりお迎えにスタンバイしていたり。
いち早くストーキング行為を働いてしまう前に蓮のそばから離れなくてはいけない！なキョーコが帰宅を急いでも、だ。いつも以上に杜撰だったその日の食生活を涙ながらに訴えるマネージャーとキョーコと一緒でないとテコでも食事しないとただをこねるみたいなあのわんこを背負った先輩俳優がセットで現れたり…………
そう、もう本当にキョーコ以外の誰もがわかるだろう事なのに、キョーコだけは気付きもせずに自分の無意識的敦賀ストーカーが酷くなったせいなのでは？と頭を悩ませているのだ。
どちらかといえば、キョーコが蓮をストーキングしているのではなくて、蓮がキョーコのストーカーなのではないか？それもかなり重度の……だなんてそんなことには。
✄ฺ----✄ฺ----✄ฺ----✄ฺ----✄ฺ----✄ฺ----✄ฺ----✄
壁|д＇)
猫木はいったいなにを書いているのだろうか……？←書いてるひとだけが楽しいってやつかも
このままじゃ逮捕されちゃう！？と逃げ出した筈な小動物。
が、そこには回り込んだストカ似非紳士が。
((((；ﾟДﾟ)))))))
次回、闘いの火蓋は切って落とされた？←のーぷらーん！！
↓拍手のキリ番っぽいのを叩いちゃった方は、なにやらリクエストしていただくと猫木が大喜利的にぽちぽちと何か書くやもしれませぬ。
