猫木めの勝手な書き散らかしサイトな我が家の4周年記念に、皆さまご存知!まじーんさまの罠へお邪魔な第3弾☆

 

【リク罠115】「ヤンマガ兄妹のテレビ出演(仮)」

 

にドボンと。

(*ΦωΦ)

 

 

決して嫌いな訳ではなく、むしろ好きなのに……猫木のところでは何故かあんまりいないあの兄妹さんたちのお話。

さて、どうなることやら?←毎度ののーぷらん☆

 

 

 

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本当に、無意識だったのだ。
器の限界ギリギリの表面張力で耐えていた水がほんの些細な刺激で溢れてしまうみたいに、すっかりと無意識のうちに声となっていた蓮の想い。
いつか……と、そうは心に決めていようとも、あまりにも呆気ないほどにあまりにもぽろりと、それもメルヘン趣味なキョーコの好みから外れているであろう日常的過ぎるシチュエーション。
しまった!と咄嗟に浮かんだ感情は、蓮その顔に一瞬だけ浮かんだ。
が、きょとんとした表情のキョーコの顔を見て、蓮は腹を決めたのだ。
 
 
 
 
もし……ここで、蓮がこの告白を取り消したり誤魔化したりすれば、ただでさえ恋愛に強い不信感を抱いているラブミー部のキョーコのこと、もう二度とどれ程の言葉を重ね真剣に告げようとも、蓮からの告白を微塵たりとも本気だと受け止めてはくれなくなるだろう。
 
 
 
 
そこからはもう、それこそ背水の陣での形振り構わずで大慌てなまでの必死さでもって、蓮はその想いがいかに真剣で真面目で重ったるい程の本気さであるかをキョーコへと訴えたのだった。
何言ってやがるのか、このお方は……ぽかりと口を開けたキョーコの顔にはそう書いてあるかのようで。
だが、蓮はもう引く訳にはいかなかった。
どれ程に自分がキョーコの魅力に参ってしまっていて最早取り返しも付かないまでの致命的なまでのメロメロな首ったけであるのか……
重量級な家族愛で名を馳せている父親の血譲りなのだろうか?止まらなくなってしまっていた蓮はノンストップなオンステージ状態でキョーコへの恋を語っていた蓮なのだが。
ふと、気付く。
己を上目遣いに見上げるキョーコの頬の赤さに。
潤んだ紅茶色の大きな瞳に浮かぶのは、迷いと戸惑い……そして、期待。
蓮にはそうとしか見えなくい程にかわいくて。
瞬時にして、蓮の脳内から名医とまで崇めたドクターの「はいはい願望願望」と諌める冷めた声も投薬も消え失せた。綺麗さっぱり消滅してしまった。
衝動が身体を突き動かすがまま、キョーコの傍らに跪き、白く小さな左の手に触れた。
生まれて初めて受けたオーディションだって何万人を前にしたぶっつけ本番でだってこれ程緊張した事なんてない。
誰にも渡したくない絶対に失いたくない相手なのだ。
蓮の喉はカラカラで頭も上手く回らない。
ただ……ただ、必死で。どうかかけらでも男として見てくれる可能性があるのなら、付き合って欲しいと、そう懇願していた。
諾の返答を返してくれるのなら、なんだってしよう。
キョーコが望むなら、土下座だろうか三回まわってワンだろうが喜んでしよう、そんな蓮の熱い願いが天へと通じたのか?奇跡のような、蓮にとっての唯一無二の想い人であるキョーコは、コクリとそう首をふり、確かに頷いてくれたのだ。
それからはもう、何度も何度も執念深いくらいな程に確認を取って、それでキョーコにしつこいと詰られようとも。蓮は背中に羽でも生えたかのように空でも飛べそうな喜びに脳からネジが外れたような心地だった。
『恋人』のキョーコを下宿先のだるま屋の近くまで車で送り届けた後、蓮は迅速に動き出した。
手始めに、ふたりの頼れるマネージャーへ。そしてそれから、事務所の社長と俳優部とタレント部の部長へと、電話にてキョーコとの交際を始めたと告げた。
もちろん、あの愛の伝道師たる長を持つ事務所に恋愛禁止の規則などはなく。スキャンダルへの対策としてでもない。
ただただ、どこかふわふわとした様子だったキョーコがその夜の眠りから覚めて夢だったと、蓮からの告白と諾の返信をなかった事にしないように……最低限な周囲を巻き込む事によって、先回りしてキョーコを囲い込む為に。
本当なら、それこそ大々的にマスコミでも呼んで会見でも開いて公言して取り返しもつなかくしてやりたいくらいだ。キョーコがまだ未成年かつ難しい役どころをこなしてある程度なの売れたとはいえまだ新人の域にいる為、キョーコにとってのデメリットが大き過ぎてしないだけで。
翌日、蓮のそんな行動の報告を聞かされたキョーコは、予想通りにパクパクと口を開け閉めして驚いてみせてくれた。
拝み倒す先輩についつい絆されてしまったでもいい。
今はまだ想いの天秤が釣り合っていなくとも……蓮が想う程にはキョーコが想ってくれていなくとも、蓮は手に入れた『恋人』の座を手放すつもりなど毛頭もなかったのだから。
 
 


 
 
カイン・ヒールとしての仕事を受けた動機にしたってそうだ。
やり甲斐のある大切な役。隠し通せればそれだけ博が付くだなんて、そんなのは言い訳に近かった。
『恋人』のキョーコとの共演。それもお互いにどっぷりと溺れ切ったヤンマガ兄妹として、堂々といちゃついたり思い切りに馬の骨に牽制したり……そして、何よりも。
いつか、訪れるだろうカインイを演じたのが敦賀蓮であったと暴露する未来で、ヒール兄妹としてのインパクトが強けるば強いほど、カインのそばにべったりと付いていた「妹」が誰であったのか?と、そう話題になる未来がきっと来る。
その時に、蓮とキョーコの交際が公表されているかは不明だが……
セツカの正体がおおやけとなれば、蓮がいかに『トラジックマーカー  』の収録の頃からでさえキョーコが特別な存在であったのかを、誰の目にも明るみにしてやれる。
あの頃からキョーコは蓮のものだったと……そう誤認するだろう。
うっそりと、柔らかな微笑みの下で蓮はそう企んでいたのだった。
蓮が望んでいた通りの……いや、それ以上にセツカはべったりと張り付くように甘えて、見せ付けさせてくれていた。
出来過ぎなほどに完璧にかわいいかわいい愛しい妹。
だが、蓮はヒール兄妹として過ごす仕事の終わりの予定よりもはやく、キョーコへと願ったのだった。
 
 
 
 
セツカではなく、キョーコに戻って欲しいと。
 
 
 
 
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蓮くんは蓮くんで必死だったみたいですよ?
ァ,、'`( ꒪Д꒪),、'`'`,、


拗れたすれ違いは蓮キョの醍醐味☆な感じで、なまぬるぅーくひとつお付き合いをば……お願いしまっす。
 
 
次回、村雨くんVSな感じのとこまで行けたらいいなぁ……←予定よりだらだらと長くなってる気がするのでなんとかしたひとです。
 (@Д@; 
 
 

↓拍手のキリ番っぽいのを叩いちゃった方は、なにやらリクエストしていただくと猫木が大喜利的にぽちぽちと何か書くやもしれませぬ。

 


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