猫木めの勝手な書き散らかしサイトな我が家の４周年記念に、皆さまご存知！まじーんさまの罠へお邪魔な第３弾☆
にドボンと。
(*ΦωΦ)
決して嫌いな訳ではなく、むしろ好きなのに……猫木のところでは何故かあんまりいないあの兄妹さんたちのお話。
さて、どうなることやら？←毎度ののーぷらん☆
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『かわいいひと。』
十戒で有名なかの聖人が割ったという海のように、見事なまでにひとが左右へと避けるように道を開ける。
多少の奇抜なデザインなぞ見慣れたもの、目立った者勝ちなこの業界。主にとある年齢層から厚い支持を受けがちなことから、特に音楽業界では馴染みのある筈のビジュアル系に分類されるのだろうダークファッション……なのに、周囲から畏怖と異端の視線を一身に受けているのはひとえに、その男の纏うまるで人のひとりやふたりとて殺めてでもいそうな物騒で剣呑で威圧的な雰囲気の所為に違いないだろう。
ビクビクと及び腰に道を開ける人々の騒めきなど知らぬ気に、男は気怠げに歩いて行く。
その腕に、男が唯一心を許せる愛しい存在であるかわいい妹の細い腰を引き寄せて。
さて、日本のテレビ局のロビーなんぞに何故ゆえにこのヤンマガなヒール兄妹がいるのであろうか？
抱かれたい男ＮＯ．１に君臨する春の陽射しの微笑みを持つ好感度ぶっちぎりな俳優である敦賀蓮が、そのイメージを反転させたかのような無愛想で型破りなアウトロー俳優のカイン・ヒールを監督以外の映画共演者やスタッフにもその正体を隠し通したまま演じ切る……そんな前代未聞な裏ミッションを孕んだものとなった映画『トラジックマーカー』が公開されてから半年。
公開当初こそ、同時期にスタートを切ったラブロマンス映画の豪華なキャスティングとオリコンチャートを連続して独占した伝説を作ったビジュアル系歌手が初となる映画主題歌を手掛けたその話題性で大差を付けられたかに見えた。
が、『トラジックマーカー』は主演の村雨らの熱演や監督拘りの演出は勿論なのだが、なによりも映画の敵役となっている血の通わぬ冷酷な殺人鬼である『ＢＪ』がガチで怖過ぎるっ！！と、パニック系ホラーファンらのＳＮＳなどの口コミを通してじわじわと観客動員数を伸ばしに伸ばして予定を変更してのロングセラーヒット映画としての結果を残し、はやくも続編を！と望む声も多い。
となるとである。予測されていた興行収入よりずっと高い値を叩き出した『トラジックマーカー』。それに伴い、円盤化されるＤＶＤなどもメイキングの様子やインタビューなどの特典付きな特別版などの制作が急遽決定し、それに伴いＤＶＤのコマーシャル活動も始まった。
……なのだが、そんなチラ見せなメイキングやインタビュー映像にもろくに登場しない謎の役者がいた。
誰であろう、カイン・ヒールそのひとだ。
主役を喰ったとまで絶賛された冷酷残忍な殺人鬼っぷりを演じた準主役なのに、その姿形がチラッとさえ残ってやいなかったのだ。
それもそのはず。なにせ、カインは作品を共に作り上げる仲間たるスタッフ達にまでマジビビりなまでに恐れられる有り様。不機嫌そうな睨みか舌打ちが返って来るのがまだマシな方、そんなコミュニケーション障害っぷり。
オマケ特典映像への協力を求めるなど……ＢＪならぬカインへの恐怖に凍り付いていた撮影スタッフ陣には無理な仕事というものだ。
それなのに、主演の村雨らはＤＶＤ化の宣伝活動たる番組出演時や雑誌等のインタビューで朗々と語るのである。
如何に、カイン・ヒールが役者として、いや、人としてどうかと思うような程のぶっ飛んだ人物であったのかを……そして、その恐怖と被害を高らかに訴えるのに、役者としての演技力は確かで認めざるを得ないと悔しげに是認するのだ。
まぁ、若干一名はカインを恭紫狼様と呼び慕っているのだと浮かれてみせたりもしたのだが……
大規模な族の総長を務めていたとして有名な主演な村雨泰来が「悔しいけど、早まったかもしれないって本気で毛穴が開いた。」と、ガチ喧嘩を売った自分を振り返った相手。
…………いや、どんだけなヤツなんだよ！？とカイン・ヒール本人の恐怖とは対面などした事のない者としての感想はそれに尽きるだろう。
そんな謎過ぎる俳優カイン・ヒールが話題にならない筈があるだろうか？
答えは否である。
怖いもの見たさも手伝って、今や巷の話題は謎の俳優カイン・ヒールで締められている。……と、なればマスコミがカイン・ヒールを追って彼の母国イギリスへと飛ぶのも最早時間の問題。
そうなってしまうと些か困る事態となる者達も居る。
カインの生みの親な近衛監督らカイン兄妹プロジェクトの数少ない当事者達である。
イギリスで誰がどれだけ草の根を分けて探そうとカインの俳優活動の名残りすら見つかる筈などない。カイン役を演じた男は、どこでもないこの日本で人気俳優敦賀蓮の忙しい日々を送っているのだから。
今、恐怖の殺人鬼を演じたカイン・ヒールが敦賀蓮であったと公開すれば話題を呼びＤＶＤの売り上げも伸びるに違いない……が、近衛監督は何やらカインの暴露の舞台の計画をあたためているらしく、まだカインがイコール敦賀蓮であるとはバラしたくはないようなのだ。
では、どうするか？
痛い腹を探ろうとするマスコミの目の前へと、飛び付きたくなるようなエサを差し出してやればいい。
そうして、ＤＶＤの発売を前の話題作りとしてのカイン・ヒールの来日が決められたのだった。
が、ここで問題が浮上する。
あのカインが、事実を知る監督さえ宇宙人みたいな真っ青な顔色なまでに怯えさせたあのカインがである……テレビ出演して朗らかにインタビューに答えるだろうか？
太陽が西から登ろうが空からヤリが降ろうがどだい無理というものだろう。
ならば、カインがコミュニケーションを取れる者を通訳兼世話係として付けるしかあるまい。
そう、予定外に久方ぶりとなるあの病的なまでの兄コン(ブラコン)セツコン(シスコン)いちゃべたヤンマガ兄妹復活である。
そんな訳で、カイン達はテレビ局のロビーを実は収録時刻ギリギリな筈が、実にローテーションでゆっくりと気怠げに歩いていたのだった。
兄妹？嘘だろ、ただのバカップルじゃないの？なまでにべったりベタベタに寄り添って。
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おぉぅ……ヤンマガ兄妹さん達をテレビに引っ張り出す設定の説明だけで１話が終わってしまったですぞよ……
おもしろみナッシングでごめんなさい。
_:(´ཀ`」 ∠):←先が思いやられる。
因みに、タイトルはただただかわいい話になればいいのになぁ……って猫木の願望でっす！
そうだゃ、見切り発車だよ！！
(*ΦωΦ)
次回、さてさてこの蓮キョコさんたちの関係性やいかに？まだ未成立？それとも成立後？どちらでしょう？笑
↓拍手のキリ番っぽいのを叩いちゃった方は、なにやらリクエストしていただくと猫木が大喜利的にぽちぽちと何か書くやもしれませぬ。
