さて、この記事の分類されたテーマカテゴリーの確認はOK?
そうこれは行く先のわからぬもの。
猫木のなんとなく書いちゃっただけな駄文をアプリから発掘したものにてございます。
ので、おもしろみもオチも続きもないそんなものですが……よろしくて?
(;^ω^A



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これは古い古い……あなたのおじいさんとおばあさんのそのおじいさんとおばあさんのその前のおじいさんとおばあさんがまだずぅーと子どもだった頃の前の古い時代の話。
ある所に豊かな王国があった。
国を守り富ませた聡明な王がただひとり愛した妃との間に育んだひとりの息子。
賢き王が老い、この世を去った後には彼が国を継ぎ、王と同じように国を守るのだと……民たちはそう信じていた。
だが、彼の心は病み狂ってしまっていた。
王となった彼の治世は荒れた。
財を欲して民に重い税を課し、無意味に隣国の領地を求め戦を起こし民を戦死させ、血と淫を好んで手当たり次第にそれが年端のいかぬ娘ごであろうと人の妻であろうが攫うように後宮に幾人も侍る事を強いたり気に入らないとただそれだけの理由で人を無惨に痛めつけ弄んで酷く死に至らしめた。
国は荒れ、地は枯れ果て、人は減り、人心には血と怨嗟が渦巻いていた。
そんな悲惨な世を憂いて、ひとりの男が立ち上がった。
男の声のもとに痩せた民は立ち上がり、王を守る戦士たちもやがて王を見切り集い、そして長い長い戦いの末に狂った王を打ち倒したのだ。
その後に民たちは男を、新たな王にと望んだ。
見目麗しく自己を律し聡明にして心優しい男は、国を治むるには相応しい人物であったのだから……だが、その一方で民たちの心には深く闇を落とすように疑心の根に蝕まれていた。
男は王として完璧だ……だが、人間はいずれ老いて死の国へと旅立つ。男の後に跡を継ぐ者がまた血に狂っていたとしたら?……子どもや孫へと血を繋いだ後の世が、またあの地獄のような治世の世へと逆戻りになるとも限らないと誰に言えよう。
そんな民たちの不安につけこむがように……ひとりの銀の髪をした怪しげな魔法使いが現れて言ったのだ。
「それならば、王が死なぬようにすれば良い。」
完璧たる男が王として老いず死に伏しもしなければ……平穏で豊かな王国が永遠に続くのだからと、そうにたりと微笑んで。
民たちは魔法使いに教わった不死のまじないを王へとかけ、老いる事のなくなった王は長く国を統べた。
男を王へと望んだ民たちのすべてが、男の友もその子どもらもが永遠の眠りに就いた後の後まで長く平和な世が続き…………そうやって男が王となった次第を知る者もひとりとして居なくなってしまった後
「老いも衰えもしない王は化け物ではないか?」
と、誰かが言い出した。
水面に投げ込まれた小石が波紋を広げるように……口から口へ、ひとの間を広がったその言葉。異端を怖れるひとの心を煽り……やがてその密かだった声は大きな大きな声へと成り代わり、そして、王へと向けられた刃へと変貌を遂げた。
王を化け物と誹り糾弾する声と振り落とされた刃、玉座を降りた男を追い降り注ぐ矢の雨。
そうやって、民により男へと押し付けられたまじないは……呪いへと成ってしまった。



民に望まれ王となり、その血脈の守るべき民たちによって王座を追われた男は長く長く彷徨った。
時にひとと寄り添い、やがて恐れ厭まれては追われを重ね……男はやがてひとりとなっていった。
人の目を避け放浪し、男の足が擦り切れては再生しを気の遠くなるほどに繰り返し繰り返し。
食べることを止めても眠ることを止めても……死ぬ事も出来ぬまま、誰の為に摂理に逆らい生かされているのかもわからぬままに、ただひとり孤独に。


そして、男の唇からは声も歌も笑みさえも消え失せ、輝くような金の髪と深い海の色をした翠の瞳が闇色に染まった頃。
男はひとりの派手な身なりの預言者と出会った。
多くの知を収め先を見通す者だが、何故か愛の使者だなんて自称する胡散臭いそいつ。だが、不死の化け物たる男を恐れる素振りも見せないで飄々と揶揄ってさえみせたその人物。
取り残され長い時間を生かされた男を憐れと思うたか、男に最期の預言を残した。



「お前が心から愛し、そして愛された時、お前に掛けられた呪いが解けるだろう。」

 


 


そうして……預言者と別れ、また長い長い時間を彷徨った男。
預言の言葉を半ば馬鹿らしいと諦めて果てたと男が思うた頃、男はひとりの泣きじゃくる幼な子と出逢う。




これは、そんな古い古いときに王であった男の運命の恋の話。




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なんぞ、これ?
いやね。猫木はただ、成人蓮さんと幼な子キョコさんが出逢って、育ててなんやかんや乗り越えて恋に落ちて……って、光源氏的なのを妄想してみただけなんすけど……どうしてこんな設定の似非物語調に成り果てたのか???
_:(´ཀ`」 ∠):


ロリキョコちゃんを育てるひねく蓮さんってのも……なんか萌えないっすか?
猫木だけでしょうか。
(*ΦωΦ)



↓拍手のキリ番っぽいのを叩いちゃった方は、なにやらリクエストしていただくと猫木が大喜利的にぽちぽちと何か書くやもしれませぬ。


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