ムチャブリお題に参加中

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とはいえ
愛らしい
急所
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なんとなーく目に入ったものを何気なーく回してみたら、こうなった。


んー?たぶん、こんな感じ?
ありきたりですぞなー。



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「れぇぇーぇんくぅん?お前、真逆その体格と今の仕事の運動量なのにそれっぽっちでごちそうさまとか……ありえないよなぁ?」


 アクションだろうがなんだろうが自分でこなしたがる担当俳優の楽屋の中。素知らぬ素振りで早々にロケ弁の蓋を閉じようとしてやがる男に向かって、そう釘を刺す。
「…………ちゃんと半分は食べましたよ。」
やけにキュラキュラした笑顔で誤魔化し開き直ってやがるそいつ。
その顔には『だって、最上さんの作ったごはんじゃないから食べたくないんですよ』と、デカデカとくっきり書いてるのが見えそうだ。
「そうかそうか……じゃぁ、仕方がないな」
そう、これ見よがしに態とらしくつぶやいてみせると
「なんですか……携帯は渡しませんよ?」
なんて警戒を示す。
甘いな……キョーコちゃんからの定期連絡の入るその携帯。しかも、こいつのことだからきっとキョーコちゃんのメールだとか写メだっていろいろ諸々詰まっているだろうそんな携帯……クラッシュさせようもんならどんな闇の国の蓮くんが飛び出すかわかったもんじゃないし、何よりお前が俺に渡す筈もないよな?
「いや、そろそろお前の食欲がなくなりそうだから…………折角、俺のとこにキョーコちゃんからの『ちゃんと食べないとダメなんですからね?』動画送ってもらったのになぁ?」
だから……俺がポケットから取り出したのは、時差もありありな長期撮影に出ているから中々に連絡の付きにくいとこにいる、こいつの最愛なキョーコちゃんにたぶんそろそろ食欲スイッチがオフになる頃だって頼み込んで送ってもらったお説教ムービーの入った俺の携帯。
その携帯を徐ろに手にとってみせる。もちろん、ゴム手袋のない素手の中に。
途端に、青い顔な大慌てでギブアップしたロケ弁の蓋を開けていそいそと箸を取りあげるそいつ。
そんな蓮の前に、キョーコちゃんからのムービーを再生した携帯を置いてやって…………



世間じゃ、なんでも問題なく完璧にこなせそうな完全無欠で向かうところ敵なしの温和大人紳士で通ってやがるこいつ。
ひと皮剥いてみれば、特別な女の子に関してはなんもとわがまま独占欲満載なでっかい問題児。
こいつがやっとこさ手に入れた、たったひとりの特別な女の子。



とはいえ
なんとも愛らしい
急所ではあるよな。








「あ、社さん。このムービー後で俺の携帯に送ってから消去してくださいね。」





あぁ、そうかよ……独り占めしてないと気がすまないって事ですか。
はいはい、わかりました。




でも、その弁当ちゃんと空にしないとキョーコちゃんに告げ口してやるんだからな。












なんだこれ。(´Д` )


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