お素敵サイト『Bubble  Shower』のピコ様のなんともときめきキス企画に参加させていただくこととなりました。
。゚✶ฺ.ヽ(*´∀`*)ノ✶゚ฺ
なんとふたつも持っていってくださるとのことにてございますのよ!!


企画会場はこちら
訪問の祭はネチケットの遵守をお願いします。


それでは、猫木的に『猟奇的キス』を目指してみたものにでございます。



゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,




100点を取れない私は、お母さんには愛してもらえなくて。
自分さえ捨てて尽くしたのに、ショーちゃんは私を捨てた。
もう二度と恋も愛もいらないと思ってたのに………愚かにもうかうかとまた、恋に堕ちて
地獄の底まで道づれにひとり抱えて行くはずだったそんな恋心を、あなたは欲しいと言ってくれた。



だけど………やっぱり、私の恋とか愛はきっとどこかもうとっくに取り戻しようもなく壊れちゃったままなんだわ。



だって、ねぇ?……ほら。
こんな顔を、こんな事をさせていいひとではないのに、それなのに、こんなにも……
ねぇ、ほら?





『手の施しようもない致命的なキスをして。』





ドクドクと、やたらと大きく血の流れを感じる。
はっ…はぁ……ぁぁ……はっ…
掠れた短な呼吸音に混じる、くちゅりと私の口の中を擽る毒のようなくちづけの水音。
首すじを、やすやすと片手で押さえる大きな手と逸らされる事のない強い視線が、私を柔らかなソファーに縫い付けるみたいだった。
ひゅぅひゅぅと耳障りな音が掴まれた喉の下から頭の中に響く。
いつもなら私の身体を、撫でて弄って奥まで暴いて好き勝手に翻弄する手と指先は、首すじで頸動脈を押さえつけたまま。
こんなにも燃えるみたいな怒りの色の瞳をして、見た事もないような歪んだ表情の癖に……こんな時まで私の……演技者の気道を、声帯を、潰さないように気遣って左右から挟むように力を入れているあなたを、少し嗤って。
だらしなく開いた唇の端から溢れてく、飲み込みきれなかったどちかのかもわからない唾液。それを拭って顎から辿る舌先が私の下唇をなぞると、がぶりと甘く噛み付かれた。
 


「………気持ち良さそうだね?」



嘲るみたいな低い声が、私の唇に触れながら囁く。
血流の流れを強く、緩く、押さえられて酸素供給の滞った脳髄がジンジンと痺れていて、苦しくて………
どうしようもなく悦かった。



息を吸おうと開いたままの唇から舌を差し出せば、その裏側を舐るあなたの長い舌にゾワリと背中に震えが走る。
その甘い舌先がもっと、欲しくて……食みたくて苦しげな呼吸の下、必死に吸い付くのに、するすると逃げていく意地悪で蠱惑的なあなたの唇。



「今日のアレ、ワザと……だったんだろう?」



解ってるくせに、形ばかりの疑問系。
それは、良く見るいつもの光景。
あなたとを囲む色取り取りに綺麗にヒラヒラと彩った女の人たち。
にこやかに敦賀蓮の表情で笑うあなたと、その腕に添わされる細くてしなやかな白い指。



いつもの事で、見慣れた事。
だけど………
だから………
目の前で良くわからない自慢話を繰り返す男の腕を引き寄せた。 



あなたからは、まるでキスでもしてるかのように見えるように。



「はっ…そう、ですよ……呆れっ…まし…た?」



首を押さえつける手のひらの下、掠れた途切れ途切れの声で笑う。
じわりと、息苦しさから瞳に浮かぶ生理的な涙さえ忌々しい。
あなたが………あなたの顔が滲むのが悔しい。
もっと、見ていたいのに………




やっと、特別になれたのに
とても優しくされているのに
大事に大事にしてもらってるのに
………それだけじゃ、足りない。
あぁ……やっぱり私、致命的なまでに壊れている。




「いや………寧ろ、嬉しくて仕方がないよ?」



ふわっと唇が触れ合う。
くらくらとする、その滴るような降るようなどろりとした甘さ。



「せっかくやっとのこと捕まえたんだから、逃げられないように……セーブしていたのにね?………足りなかったんだ?もっと、どうしようもなく俺に愛されたかったんだろ?……嬉しくてたまらないね。君なんか……もう、もっとぐちゃぐちゃになるまで俺に愛されてしまえばいいよ。」



ぐっと強く私の首を巡る血の流れを押さえつけていた指先が緩むと、噛み付くみたいな唇を塞ぐキス。



涙で滲む視界の向こう、あなたの歪んだ笑みを形取る唇。
私の服を剥いでいく大きな手。
にぃっと嗤う、私もきっと、あなたとおんなじ



手の施しようもないほどに堕ちた笑みで
ねぇ、もっとキスを………






✄ฺ----✄ฺ----✄ฺ----✄ฺ----✄ฺ----✄ฺ----✄ฺ----✄



某お祭り会場を覗いた時に浮かんだ妄想をこねくりまわしてみたらよくわからないものに成り果ててしまったので、こっそりひっそり。
してました。笑
( ´ ▽ ` )ノ


猟奇的な……ってより、病んだキョーコちゃんな感じのキスものに。



頸動脈を締めるのは……気持ちいいけど、危ないよ?
(*ΦωΦ)


↓拍手のキリ番っぽいのを叩いちゃった方は、なにやらリクエストしていただくと猫木が大喜利的にぽちぽちと何か書くやもしれませぬ。


web拍手 by FC2