ぶるまん。~ドキリ☆秋のコスプレ大会~参加作となっております。


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『生徒会室にて。』




「………今日もかわいいね。」

生徒会室の窓に文字通りにべったりと張り付くようにして登校してくる学生の波を見下ろした男は、はぁっと悩ましくもため息を吐き出して、そんな事を吐息混じりに無駄に妖しげにつぶやく。
艶やかな黒髪と整った秀麗な顔立ち。
長身の引き締まった体躯は何故か学校指定のダサいとも言えるジャージを着込んでいる。
そんな男の獲物を狙うハンターのような視線の先にいるのは、セーラー服が初々しくもよく似合っている栗色の髪の女の子。

「あぁ………またそんな無防備に笑顔見せて、そんなかわいい顔は俺にだけ見せてくれてればいいのに………」

耳触りの良い低音は甘くさえ聞こえてしまいそうだけど、その内容はどうかと思うものだった。
なにせ、この男………この高校にその輝くばかりの美貌と明晰な頭脳に裏打ちされた絶大なる支持と統治能力で君臨する生徒会長である敦賀蓮。
誰にでも平等に優しくスマートで穏和、そんな完璧過ぎて作り物めいたとこがあった蓮はこの春入学してきた少女、最上キョーコと出会い………だいぶ、いや、とても人間臭くなった。
だけど、蓮とキョーコちゃんはまだ数度会話を交わしただけのただの先輩と後輩で付き合ってもない仲なのに、そのどうかと思うほどの独占欲はちょっと………どうなの?
俺、ちょっと恐いよ?



なんて物思いにふけっていたら、ガタッギギィーとガラスを擦る不快な音が耳に飛び込んで来た。
音のする方を見ればそこにはジャージ姿の背中から闇の国の仄暗いオーラを漂わせながら、ガラスに爪を立てている蓮がいた。

「………社さん、あの男はどこの馬の骨ですか?」

地を這うような低い声に恐る恐る窓に近付いて蓮の視線の先を辿れば、そこにはキョーコちゃんと肩を並べて楽しげに喋りながら歩く男がいた。

「馬の骨ってお前………あぁ、村雨君だ。確か、キョーコちゃんと同じクラスだったかな?」

そんな事を言っている間に、村雨がキョーコちゃんの髪に触れた。
ゴミでも取っていたのか、そんなほんの少しの接触。だけど、どこか嬉しそうに見える村雨の顔に、隣の男からおどろおどろしい冷気を感じる。
おかしい………もうすぐ夏になろうってのにガタガタと身体が凍える。



「社さん………もう、あんなかわいい生き物を放置しておくのは危険だと思うんですよ。」

キョーコちゃんと村雨の姿が校舎の中へと消えると、蓮はニッコリとキュラキュラと輝いてぐさぐさと刺さるような満面の笑みを浮かべて俺に言った。




「彼女には我が生徒会に入ってもらいましょう。彼女は真面目で成績も優秀。悲しいことにこの生徒会、俺と社さんと貴島くんしかいない万年欠員の人手不足ですし……なんの問題もないですよね?」

いや、蓮、お前……うちの生徒会が欠員まみれの人足らずなのはお前目当てで生徒会入りしようとする女子を片っ端から断ってまわってるからだぞ?

「じゃ、社さん、俺はこれから彼女の捕獲…いや、スカウトに行って来ますね。」

って、いつの間にか生徒会室のドアまで移動してやがった蓮がその嫌味な程に長い脚を駆使してすたすたと出て行ってしまった………。





ひとり残された俺は、ただ蛍光灯の張り付いた天井を仰ぐしか出来なかった。



あぁ………キョーコちゃん、無事を祈るしか出来ない俺を許してくれっ!!




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今、猫木の中でへん◯い蓮さんがブーム☆←なんてやなブームだ。


昨日、猫木的限界ギリギリなどへんた医な限定をあげて、大丈夫?これ大丈夫なのか?とか、不安になってましたが、大丈夫!ってお声もいただきましたし………
なにより、その直後の飴なぅでもっと酷いどへんた医を作りあげて遊んでたら、吹っ切れました。
( ´ ▽ ` )ノ


そんな、飴なぅにて『ジャージした全裸先輩』などと呼んでしまっている彼のお話です。
なんのことだか………(´Д` )


飴なぅ、楽しいです。
連日、無差別に駄文てろりんしております。←迷惑。
( ´艸`)


↓拍手のキリ番っぽいのを叩いちゃった方は、なにやらリクエストしていただくと猫木が大喜利的にぽちぽちと何か書くやもしれませぬ。


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