何度でも融けて繋がって
長くてあっという間の3ヶ月が終わりました。
和光大学 Dance Performance Project Merry Zome 「Re:MerZe」、2月28日無事終演いたしました。
11月、まだ2年生なのに学生代表?と戸惑いを隠せないままスタートした公演準備。今まで人を引っ張って立つようなことはほとんどなかった私は何をしたらいいのか、代表らしさって一体何なのか、わからないことだらけでした。でもとにかく人を集めなければ始まらない!と、数少ない大学内の知り合いや友人に声をかけました。すると人が人を呼び、参加者募集締め切りの頃には25人もの学生が集まっていたのです。人の繋がりの素晴らしさに驚きました。
人前で声を発することすら慣れない私でしたが、なんとか順序よく公演が打てるように必死に予定や公演内容を説明し、みんなをまとめようと奮闘。しかし連絡事項への返信がなかったり練習に人が来なかったりと暖簾に腕押し状態。何度もめげそうになったけれども、それ以上に公演を成功させたい思いがあったから伝えることを諦めませんでした。忙しいメンバーたちに直接顔を合わせて連絡できないのは痛い…LINEはついスルーされてしまう…部活動やサークルではない有志団体の悩みです。それでも年末の飲み会をきっかけに、学生メンバーの仲は深まりコミュニケーションも円滑に取れるようになってきました。何よりも嬉しいのは、前から知っている人同士で固まりやすい学生の小作品で、だんだんとそれまで関わりがなかった人同士が何かを作り上げようとしている姿が見られたことです。新たな繋がりが生まれていくのを肌で感じていました。
今回の公演でとりわけ意識していたことは「学生主体」でした。自分たちでできることは自分たちで。どうしてもというときだけ先生やOBさんの手を借りよう、そう心に決めていました。去年の公演やコンクール出場を経て学んだことを生かせばきっとできる!これが学生代表として絶対譲れないものだったのです。
とはいえまだまだ未熟な私たち。自分たちで気付いて動かなくてはいけないところをつい見落としてしまうこともしばしば。そこを先読みして動いてしまうOBと率先して動けない自分たちに苛立ちや不満が募るばかりでした。そんなことばかり続くと、やっぱり私なんかが代表だから…という考えもよぎります。
また、初めの頃はまだメンバーみんなが要領を得ない中で、ある程度の段取りが掴めていた私が仕事を振り分けずにすべてやってしまうこともありました。代表という立場はメンバーをうまく動かすことが仕事のはず。それができない私は一人でオーバーヒートしてしまい結局周りに迷惑をかけてしまっていました。本番が近づくにつれ上手く休むこともできずに、ギリギリの状態で毎日朝早くから夜遅くまで大学に篭って体調も崩し…なんで代表なのに、こんなんじゃ代表らしくない、どうしたら代表の役割が果たせるのか、と何度も悩みました。そんなときに、「代表は何かをするっていうよりもみんなの手本であるべきなんじゃない?りんは公演準備始まってからずっとがんばってきたし、だからこそみんなは付いて来たんだよ、だから一生懸命やるときと休むときのメリハリも手本になるようにしなきゃね。休むのとサボるのは違うからね。」と言われてはっとしました。そしてすごく悔しい気持ちにもなりました。もう本番直前だというのにそんなことに自分は気付けなかったなんて、と。でもその言葉にとても救われました。ずっと自分を信じられなくて、代表だなんて立場がふわふわしてて所在なかったのです。でも今日までやってきたことは無駄になってないと思えて安心しました。もうあとほんの数日しか残っていないけれど、自信をもってやり遂げようと強く思えたのです。
しかしその次の日、GP前日の練習にも関わらず、照明音響を担当して下さるOBの方々に練習日程の確認を取り忘れるというミスを犯してしまったのです。どれだけ「学生だけでできるだけ!」と思っていても、頼らざるを得ないところできちんとお願いして頼めなかったら公演は成り立ちません。自分たちの考えの甘さに強いショックを受けました。しかしもう立ち止まってる場合ではないことも分かっていました。大学という場だからこそ失敗してもいい、その代わりそこでしっかり学ぶこと、それが何より大切だと。二度と同じミスは繰り返すまいと肝に銘じました。
ついに迎えた本番。それぞれの個性を大切に、一緒に舞台にたつみんなにも、支えてくれるすべての人たちにも、観に来てくださるお客様にも感謝の気持ちを忘れないで、繋がって溶け合って全力を尽くしましょう!と意気込んで公演はスタートしました。嬉しいことに3公演とも80人前後のお客様がいらして下さいました。それだけ多くの方々に自分たちの表現をお見せできたことはこの上なく幸せなことです。また今回の公演では、一年前見つけた課題のひとつである「踊ることに追われず表現することに集中する」を克服できたように思います。ある程度技術的な振り付けをいれつつも、本番の舞台ではお客様に伝えることを意識できました。実際にお客様から感動したよ、との言葉を頂けた時はとても嬉しかったです。それもまた、一緒に踊ってくれた大好きな人たちの支えあってこそです。
代表という立場で、この公演準備・本番期間で何度もみんなが大好きになったり、大嫌いになったりしました。でも最後はもちろん、大大大好きになって終わりました。本当に一人ひとりが色濃く個性豊かな集団です。周りを見ることが苦手な私が大好きなメンバーを私なりに一生懸命見つめた3ヶ月で、人数分以上に、人と人とが繋がって融け合ったところに生まれる無数の表現があることに気付きました。
ここまで色々書いてきましたが、終えてみてもやはり代表なんて私には向いてないと思います。でも向いてないなりに走り続けて得たものは数え切れません。課題もたくさん残りました。でもそれは私の、私たちの伸びしろです。絶対もっともっと成長していきます。まだあと2年間残っている大学生活でどれだけのことが吸収できるか…次は神戸コンクールです。学んだことを生かして、ONとOFFをしっかりして頑張ります。
関わったすべての方に心からのありがとうを…。
そしてこれからも色々な人たちと繋がって融けあえますように。
Re:MerZe
残さないで食べちゃいました。だからおなかにちゃんと残ってます。
しっぽだんすは公演記録ブログになろうとしているようです…
前回の投稿のCan't Stop Dancin'2014と途中同時進行していた(私は不器用なので正確には同時進行できていなかった)大学の授業の公演、「ドーナツホール」が無事終了いたしました。
同じくこの気持ちと記憶を残しておきたいと思う公演になったので、この場をお借りして綴らせていただきます。
今回のこの公演は、今まで自分が経験してきた舞台とは一味も二味も違うものでした。
舞台というものが、また踊ることが初めてだという人も多々居る中で、果たして本当に公演を打つことができるのだろうかと不安半分、ここまでバラバラな人が集まったら何が起きるかわからないという楽しみ半分でスタートしました。このままでは間に合わないのではと心配になることもありましたが、逆に舞台初体験の人たちは変な憶測をすることなく突き進んでいく勢いがあり、私自身それに何度も引っ張られ助けられました。また、踊ることがほとんど初めてな人は積み重ねてきた技術や型がない分、そういうものに左右されないようなそのときそのときの空気によって変わってくる生の表現がありました。私はつい心で踊ることを忘れてしまいます。他の小作品を観ているときや全体作品を一緒に踊っているときに気付かされました。
およそ半年の公演準備期間中、自分の中でのドーナツホール最大の事件はやはり作品の一つ、[DHP4-2]が完成度の悪さ故に一度削除されたことでた。そしてその時、私が今まで当たり前と思っていたことは何一つ当たり前ではなかったことに気付きました。自主練はしようね、振付ちゃんと覚えておこう、振付揃えようねって言わないとしなかったり、練習にすら来てくれなかったり…舞台に立つ以上それはできて当然だと思っていたことはこの場では通用しませんでした。経験のない人も居るのだから、本番のために必要なことをきちんと伝えなければならないと、当たり前ということにかこつけて面倒くさがっていただけだったのだと気付きました。それくらい大切なことはちゃんとメンバーで共有しなくては、[DHP4-2]の復活への思いと共に強く感じました。削除という現実を信じられず、心のどこかで復活を考えていましたが、メンバーの一人が「何とかして復活させましょうよ!」と声に出してくれて初めてはっきりとした意志になりました。始めから復活に燃えていたメンバーと完成に不安が残るメンバーとの対立とも言えぬギスギスした話し合いを経て、メンバーの一人の「全員をやりたいって思わせる練習にしますからやりましょう!」という惚れ惚れする発言から秘密練習は始まりました。絶対復活させてやる!と初めて一丸となって全体練習をしていたときの感覚は忘れられません。間違いなくメンバー全員同じ方向をそれぞれが見ていました。今までの感覚では少し考えにくいのですが、少しふざけながらわいわいやっている方が、ただただ真面目にやっているときよりも一体感があるのです。ふざけつつもやるときはやる、面白い集団だなぁと思いながら練習しました。写真フォルダを見返したときにふざけてる写真ばっかりなのもうなずけます。
そんな「初めて」を私自身もたくさん感じた公演でしたが、小屋づくりというのもとても印象に残っています。いつもできあがった状態しか見たことがなかった世界。自分が表現する場にここまで愛着を持ったのは初めてです。少しずつ自分たちの手で出来上がっていく小屋と共に私たち自身の志気も上がっていくのを感じました。この小屋でこの瞬間でしか出せないものを観てもらいたい!!!そんな気持ちで舞台に立ちました。みんなで協力してやっていることも、初めて見る工具を使ったり色々な用語を覚えたりしたことも…仕込みは本当に楽しかったです。
因みに個人的に驚いたことは脚立の軽さです。初めて持ち上げたときの驚きは忘れられません。ふわっ。あと次に仕込みをするときまでの目標は片手でタッカー打てるようになることです。言いたくなる仕込み用語(?)はリャンテです。養生は白がいいです。
そして自分自身が踊っていくなかで感じたこと、それはやりたくてやっているのにどこか義務的になってしまうということでした。自分の表現したいものがあって始めたことなのにいつの間にか「やらなきゃやらなきゃ」と追われるようになっていました。もちろん準備不足なこともありますが、やりたいことをやっているのを忘れてしまうのです。本番は何とか初心を思い出して踊れたかと思います。でももっと真剣に自分と、作品と向き合えばこのようにはならないはずです。追われているような焦りが動き・表情全てに出ていたと思います。ソロ作品を通して技術的なことだけでなく、自分の精神的な傾向も知ることができました。本番の映像を見て思うことは多々ありましたが、下がり眉毛になるのどうにかしたい…。
最後に、ドーナツホールを通して改めて思うのは、何よりも舞台が好きである!ということです。裏方の世界もほんの少しですが知ることができて、その思いはより一層深くなりました。一つの公演にこんなに深く関われたのは初めてです。四六時中ドーナツホールのことを考えたり、困って悩んだりしていられたことが幸せです。もしかしたらもうドーナツホールを食べてしまったのかもしれないけれど、存在するのかしていないのかよくわからない穴、気が付いたらできていた穴、いつしかとても大切なものになっていた穴、私たちがここに確かに居た証のような穴は消えてしまうことはないのかな、と思います。それぞれの中に、何かしらの形で残ると思います。スロースターター過ぎるとも思いましたが、あの指数関数的な最後追い上げていく感覚も好きです。今ここにいる私たちにしかできない、儚いけれど濃く残る公演になりました。
ドーナツホールのメンバーともう一緒に舞台に立つことはできない、それどころか何かを共に成し遂げることすらできないかもしれません。考えたくないくらい寂しいです。でもそれくらい大切に思える人たちと出会えて一緒に表現をして、パフォーマンスすることができたんだと思うと、こんな幸せなことはありません。
関わってくださったすべての方々に感謝です。
今後に絶対生きる経験になりました。
観にいらしてくださった方も、本当にありがとうございました。
期間中、ドーナツをたくさん食べて全く身体を絞れなかった人からの投稿でした。
踊り続けて、、、
2年ぶりに「ブログを書く」ボタンを押しました、どうも御無沙汰しております。
憧れの舞台に立たせて頂けた、この今の気持ちを忘れないためにこの場をお借りして思いの丈を綴らせて頂きます。
最後の記事を書いたちょうどその2年前の11月、青山劇場で観た「Can't Stop Dancin'2012」
幕が上がって目に飛び込んできた光景は今でも忘れられません。
当時舞台の「迫り」という概念がなかった私は階段状になった舞台に驚きと感動を隠せませんでした。更にその素晴らしい舞台機構の上に、素敵なダンサーが立っているのですから…。
一瞬たりとも目が離せませんでした。どんどん舞台に、作品に、踊りに、ダンサーに惹きつけられて夢のように楽しい時間を過ごせました。
「これだ!」という感覚に、これほどまで強くなったのは初めてだったかもしれません。
私が好きなものは、踊りたいものはここにあるんだと確信しました。いつか絶対この舞台に立つんだと。
それがまさかその次の公演になるとは思ってもみませんでした。
今年の3月、大学受験が終わるや否やスタジオのレッスンに通い始めました。まずは1年間レッスンを受けてここの踊りに慣れてから、来年は発表会に出られるように、再来年は公演に出られるように頑張ろうと思っていたのです。
しかし、5月に公演・カンパニーのオーディションの時期になり、スタジオの方に「とりあえず受けてみなさいよ!」と勧められました。既に決まっていた舞台やコンクールとの兼ね合いで悩みましたが思い切って受けることを決断。このオーディションが、私にとって初めてのダンスのオーディションでした。
オーディション当日は緊張もありましたが、憧れの舞台に近づけるかもしれない喜びもあり、楽しんで踊ることができました。それが良かったのか合格することができ、カンパニー生となれたのです。
6月の半ばから振付や練習が始まりました。歴史あるスタジオ、公演にはルールやシステムが多々あります。例えば、私はカンパニー生一年目にあたるのでリハの準備や音だしなど色々な仕事があります。今までほとんど上下関係らしいものが学校でも他のスタジオでも無かったので「良い経験ができる!」と張り切っていました。素敵な先生、先輩方のために…円滑なリハの進行のために…とにかくこのスタジオが、先生方先輩方が大好きだったので何も苦ではありませんでした。
振付も、公演では再演ものが多いため自分で過去のビデオを見て覚えてくるのです。こんなかっこいい作品を踊らせて頂ける喜びと同時に、まだまだスタジオに来たばっかりの私に踊りこなせるのかという不安もありましたが、リハでは先輩方がたくさんのことを丁寧に教えてくださいました。アドバイスや注意を頂けることが本当に嬉しくて、大学にシューズや帽子を持って行って練習室を借りて自主練もよくしていました。
踊ることや舞台はずっと前から好きだったけれど、練習やリハとなると憂鬱な気持ちになることも今まではありました。しかしこの公演のリハではそんな気持ちになることはほとんどありませんでした。難しいことや出来ないこともたくさんあるけれど、とにかくどの作品も踊っていて楽しいのです!それだけではなく、先生方先輩方の踊りを間近で見られることも幸せでした。
また公演までの期間中、個人的に気分が下がることもありましたが踊っているときは忘れることができて、自分に「踊り」があってよかったと再確認することもできました。
約半年に渡る練習を経て、いよいよ小屋入り。
リハでオープニングの階段状の迫りに立ってそこから見えた景色には泣きそうになりました。2年前私は向こうで観ていたのに、今はここに居るんだ…と。公演期間中、リハ・GP・本番合わせて10回ほどオープニングは踊りましたが、何度も同じ気持ちになりました。
そしてどの作品も不安はほとんど無くて、袖から舞台に飛び出していくのがとにかく楽しみでなりませんでした。踊りを初めて十何年になりますが、こんなに楽しい気持ちで自信を持って舞台に立てるのは初めてではないかと思います。それだけ練習してきたんだろうとそのとき思いました。あんなに踊っていて楽しいリハをなるべく休みたくないですから…。そして忙しいなかスケジュールを組んでくださった先生、先輩方に心から感謝します!
公演は4日間、全6公演。土日は一日2公演ずつでした。今までは複数公演といっても高校の文化祭公演で2日間全2公演程度だったのでピーキングなど、身体的、精神的な不安はありました。しかしそれも本当にこの公演がスタジオが大好きだから全く問題ありませんでした。適度な興奮と落ち着きを保って本番に臨むことができました。
練習が始まってから千秋楽を終えるまで、ずっとずっと幸せでした。踊りを通してここまで幸せな気持ちになったのも初めて…今まで知らなかった世界に行ったような夢のような時間でした。
人生のなかでここまで「私の求めていたものはこれだ!」と思えることは何回あるのでしょうか。
このスタジオでもっともっと上を目指していきたい、何歳まででも踊り続けたいと強く思いました。
本当に先生、先輩方、同期の皆、スタジオ、作品…全部全部大好きです!そして感謝の気持ちでいっぱいです。
2年目以降は1年目にはない苦労もあると思います。でもここでもっともっと色々なことを経験したいのです。
このスタジオに出会えて本当に良かったです。これからも末永くよろしくお願い致します。







