タレントの坂上忍、初めて僕が映画監督をした時は、自 分が撮りたいものを撮ることしか考え ていなかったのですが、このアメリカ での経験で「気持ちよく人に動いても らわないとだめ」とわかった。そして なにより、企画を立ち上げる大変さも 身に染みました。映画だけでなく、ど んな作品でもバラエティー番組でも、 その裏にはお金や人を集めるためのス タッフの膨大な苦労があり、日の目を 見るにはさらに労力がかかる。それが わかったのは大きいです。

現在出演している「坂上忍の成長マ ン!!」は、僕にとって初めての冠番 組。僕が未経験なことや今まで興味の なかったことを名人や先生に教えても らい、僕が成長するというコンセプ ト。この番組の裏にも多くのスタッフ の苦労があることを思うと、毎回素直 に「まな板の上のおやじ」になり続け ようと収録に臨んでいます。そして自 分の冠番組が実現していることに感謝 しつつも、今もどこかで疑っている (笑)。この姿勢で今後もやっていき たいと思います。


イヤーまさか、坂上忍にこんな時代があっただなんて、今はただの一タレントなのに、いつかまたやるのかな?