ー春ー
今日はジンとのデートの日気合い入れてきた
ユキちゃんでも···
自分に自信が無いので
「本当にこれでいいのかな?」
なんてデートに行く前に
友達へ服の写真を送りまくって
[似合うと思う??]
〔似合ってると思うけど〕
[ホントに?ホント?]
〔もうそんなに聞くなら彼氏に
聞けばいいじゃん〕
と飽きられてしまった。
待ち合わせの場所に約束の時間よりも
早く着いたユキちゃんは
「似合うって言ってくれるかな?」
なんて
モンモンとしながら
彼氏のジンが来るのを待った。
少し経って_____
『あっ、もう来てたの?
そんなに俺に会いたかった?』
と聞き慣れた声が、
「...いやそんな待ってないけど?」
ここでユキちゃんのツンツンモード発動
「(待ちました。とっても待ちました。
だって早く会いたかったもん。
私の心を読むのやめてよバカ...)」
『じゃあ行こうか』
ユキちゃんの手を引きなが言うジンに
「どこに行くの?」
とぶっきらぼうに聞くユキちゃん
『えー言ったじゃん。水族館新しく出来た
水・族・館分かった?』
そう言うとジンはずんずんと歩いていく
「あっそうだっけ」
ちょこちょこと
ジンのあとについて行くユキちゃん。
それを可愛いと思ってニヤけるジン。
そしたらユキちゃん
「何ニヤけてるの?」
『えっ、にやけてた?』
素っ気ない会話をしつつ水族館に着く。
『着いたよ』
ちょっとジャンプをして
ユキちゃんの方を向くジン
「うん着いたね。」
冷たく接するユキちゃん。
心の中では···
「(なにあのジャンプ可愛い過ぎぃ
なんでそんな行動できるの?
私もそんなふうにやってみたい
次のデートでやってやる)」
ちょっとムキになるユキちゃんでした。
水族館入ってからやたらジンに
くっつくユキちゃんに心臓が壊れそうに鼓動
を打っているのをバレないように
『どうしたの?』
とジンがいつもと変わらぬように
平常心を装って聞く。
「いや別に」そういうユキちゃん。
ちょっと暗いところが苦手
そう2人が入った水族館は暗いめで
明るいところはとても少ない。
そんな時イルカショーの案内の看板を
見つけたジン
『イルカショーだって行く?』
「うん。行く」
早くこの暗いところから抜け出したくて
ちょっと早口で答える。
"みなさーんコーンにーチハー"
とイルカショーのお姉さんが元気な声で
挨拶をした。
若干ユキちゃんは驚き
それを可愛いと思いジンはニヤける。
ユキちゃんはそれをお姉さんが
可愛いと思ってニヤけたと勘違いを
してムスッとする。
"今日はイルカショーを見に来てくれて
ありがとうごさいます。なんと今日は
新しい技に挑戦して見たいと思います。
失敗してしまうかも知れませんが
暖かい目で見てください"
イルカショーが終わりお姉さんがまた元気に
"今日はありがとうございました。
ではまたさようならー"
お客さん達が拍手でお姉さんを送る。
ジンはなんかユキ不機嫌?
なんて思いながら
『どうした?おなかへったか?』
「ちがうもん。お腹減ってないもん」
それに対してジンの心の中では
『(何そのもんって言葉の最後につけるもん
ってなんですかぁ可愛すぎ。
じゃあなんでそんなに不機嫌なの?)』
その後水族館のお土産売り場に向かう。
「あっ可愛い」
とタコのぬいぐるみ
『いや、君の方が可愛い』
と小さな声で言った。
「..ん、なんか言った?」
『いや別に何も』
ユキちゃんの心
「(バカ...可愛いとかそんな言葉ここで
言わないで)」
ジンが言った言葉はユキちゃんにも
聞こえていたようです。
そんなこんなで
『もう帰ろうか』
「うん」
帰り道でジンが
『なんでさっき拗ねてたの?』
「えっとぉ」
『ん?』
「だってさっきイルカショーのおねーさん
見てニヤけてたから」
『ん?えっ!!』
ジン予想もしてない返答に驚く。
『ち、違うよさっきニヤけてたのは
ユキのこと見て可愛いと思って
ニヤけてたんだけど』
ユキちゃん急に止まり俯いた
「何それ....ずるい(バカずるすぎ嫉妬した
私ちょーはずいもー早く聞けば良かった)」
『何?嫉妬したの?』
意地悪なジンはユキちゃんに質問をする。
『....(どうせ違うとかいうんだろうなぁ
でもそれ可愛いからゆるす)』
コクっと小さく頷くユキちゃん
「うん、そう」
『えっかわいいどーしたの?
今日やけに素直じゃない?』
「素直で悪い?甘えちゃダメ?」
さぁジンこの可愛い彼女をどうする!
『今日俺の家に行こ。もう我慢できない』
返答も聞かずジンの家に向かう。
「(*・ ・*)ポッ♡」
内心その言葉が嬉しかったりする
ユキちゃんでした。