10年前に旅に出た君を思い出してる。


お手もする。

お座りもする。

ラーメンも好きだ。


猫は気分屋。芸はできるが気分次第である。


でも君は

いつでも愛想よく何回でも

いつでもお手をしてくれた。


あの頃はびんぼーで

猫缶を買ってあげられなかったね。


ふたりでご飯を分け合って食べていた。


彼氏が出来て

たまに美味しい食事ができるようになったころ

君は部屋を出た。


お手やお座りができるから、みんなに自慢していた。

君の優しさで生きてこれた。

私を支える人が現れたから、君は役目が終わったと

感じたのだろうか。


元気なら手紙でも頂戴・・・

私は幸せになったけど

君に会いたい。


猫も好きだけど芸ができないからな~と、

猫をばかにしている彼に

君の芸を見せ付けて

笑わせて。

抱きしめるから。彼より優しく強く抱きしめるから。