は～っ…
あっ、おじちゃん、これはどうも失礼しました、ロンです。
いやいや、お恥ずかしい、ぼくはただ今恋煩い中です。
お相手は、おじちゃんもよく知っているぬくちゃんです。
ぼくよりずっと大きくて、見た目は怖そうですが、なかなか気の優しい臆病な女の子です。
おばちゃんは、今朝、わざわざ時間をずらして散歩にでたつもりのようですが、
ぼくたちは運命なんでしょうか、ドンピシャで会うことができました。
ぼくたちはロミオとジュリエットのごとく、引き離されるときに、キューン、キューンと悲しい声を
出すのですが、人間たちは一刻の猶予も与えてくれません。
おじちゃん、こんなぼくたちのキューピットになってください。
次回のおじちゃんの帰宅をぼくは心から待っています。