再生可能エネルギー推進に向けて規制見直しを目指す内閣府のタスクフォース(TF)で提出された資料に中国の国営電力会社のロゴマークの透かしが入っていた問題で、河野太郎デジタル相は2日の記者会見で、資料を作成した「自然エネルギー財団」の大林ミカ事業局長を有識者として起用したことについて「特に問題があったということではない」と述べた。

大林ミカ氏

大林ミカ氏© 産経新聞

河野氏は会見で、政府が進める再エネ政策で「(TFで)まとめたものも閣議決定に盛り込まれている」とし、大林氏について「非常に専門性は高いと思っている」と述べた。

一方で、中国企業のロゴの透かしがTFの資料に見つかったことについては、「(TFの)構成員や自然エネルギー財団について、海外から不当な影響力を行使され得る可能性があったかということはしっかり調査をしたい」と説明した。

大林氏は3月27日にTFの民間構成員を辞任したと発表している。