台湾・金門島の離島・獅嶼。背後にアモイの街並みが見える

台湾・金門島の離島・獅嶼。背後にアモイの街並みが見える© 読売新聞

 元陸上自衛隊中部方面総監の山下裕貴氏と笹川平和財団の小原凡司上席フェローが21日、BS日テレの「深層NEWS」に出演し、中国福建省沖にある台湾の離島・金門島付近で高まる中台の緊張について議論した。

 2月の中国漁船の転覆事故後、中国海警局の船が台湾の管轄する海域に進入して巡視活動を強化していることについて山下氏は「5月に発足する頼清徳(ライチンドォー)政権に圧力をかけていく」狙いが中国にあると指摘した。小原氏は「事故は偶然だが、台湾に圧力をかけたい中国に利用された」と分析した。