航空自衛隊は16日から、百里基地(茨城県小美玉市)を拠点に、インド空軍と2国間では初めてとなる戦闘機同士の共同訓練を実施する。訓練を前に10日、インド空軍のスホイ30戦闘機が同基地に到着し、歓迎式典などが行われた。

日本に初飛来したインド空軍のSuー30MKI(スホイ30MKI)戦闘機=10日午後、茨城県の空自・百里基地(春名中撮影)© 産経新聞

日本に初飛来したインド空軍のSuー30MKI(春名中撮影)© 産経新聞

両国による戦闘機訓練は令和元年11月の外務・防衛閣僚協議(2プラス2)で実施合意に至ったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で先延ばしになっていた。日本としては、中国の覇権拡大を念頭に、インドを日米などの陣営へ引きつける狙いがある。

日本に初飛来したインド空軍のSuー30MKI(スホイ30MKI)戦闘機の前で握手を交わす石村尚久基地司令とカピール部隊指揮官=10日午後、茨城県の空自・百里基地(春名中撮影)© 産経新聞

訓練は26日まで行われ、インド空軍からは4機のスホイ30が参加する。約150人の隊員が来日し、展開や撤収のためC17輸送機2機なども入る。空自からは百里基地のF2と小松基地(石川県小松市)のF15がそれぞれ4機参加する。

日本に初飛来したインド空軍のSuー30MKI(春名中撮影)© 産経新聞