とはいえ、国家の破産(デフォルト)は現実に起こっています。2001年のアルゼンチンがそうですね。
国家がデフォルトに陥る条件は二つあります。
① 外国から借金をしていること
② 自国通貨建ての借金ではないこと
日本とは異なり、アルゼンチンは国民が十分な資産を持っていないため、外国から借金をする必要があります。韓国も同じです。お金を貸す側から見ると、アルゼンチンの通貨「ペソ」では心配なので、基軸通貨であるドル建てでの国債を要求してくるわけです。
こうなると返済期限には何が何でもドルを用意しておく必要があります。ところが、ペソの価値が下がってしまうと、必要なドルを用意できずに借金の返済ができません。デフォルトとなります。
この点、日本は主に日本国民から円建ての国債で借金していますから、新しい国債を発行して借り換えてしまえばいいのです。また、いよいよとなれば、お札を刷りまくるという方法もあります。円なんだから日本政府が自由に発行してよし!アルゼンチンが「ドル」を発行したら犯罪です!
さらに、円は基軸通貨とまでは言えませんが、一定の信用のある通貨です(ハードカレンシー)。つまり、円で決済してくれる国も多いのです。円預金も一定の需要があります。
韓国のウォンには信用がありませんので、日韓スワップが必要だったのですね。円の信用をウォンにも分けてあげてたのでした。なんてお人よしな日本!