韓国政府〝二枚舌〟か 代表団訪日中に「竹島測量計画」、日本側は外交ルートを通じ抗議 安倍元首相らを表敬訪問、代表団側「お互いが努力」

 

韓国の「反日」暴挙が止まらない。不法占拠する島根県・竹島で、韓国当局が綿密な測量計画を進めていたのだ。岸田文雄首相らが、尹錫悦(ユン・ソンニョル)次期大統領(5月10日就任)側の求めに応じ、関係改善への姿勢を見せたが、文在寅(ムン・ジェイン)政権は最後まで理不尽な態度を崩さなかった。

「竹島は、歴史的にも国際法上も明らかに日本固有の領土であることを鑑みれば、韓国側の測量計画は受け入れられない。極めて遺憾だ」

松野博一官房長官は27日の記者会見で語った。外交ルートを通じて、韓国政府に抗議し、計画中止を強く求めたという。

計画によると、韓国の政府機関「国立海洋調査院」(KHOA)は小型「ドローン」を投入し、竹島の詳細な地形や周辺海域の海流などのデータを収集しようとしていた。実効支配をアピールする狙いだ。

問題は、尹氏が、日本に「政策協議代表団」を派遣したタイミングで進められていたことだ。代表団は27日、安倍晋三元首相らを表敬訪問した。

安倍氏は、いわゆる「元徴用工」訴訟について、「(差し押さえられた日本企業資産の)現金化は絶対に避けなければならない」と要求。元慰安婦問題とともに韓国側に善処を求めた。

これに対し、代表団側は「お互いが努力しなければならない」と応じたという。

日韓間の請求権問題は1965年の日韓請求権協定で「完全かつ最終的に解決」しており、慰安婦問題は2015年の日韓合意で「最終的かつ不可逆的な解決」を確認している。日本が「努力」することは何もない。