天空覇魔伝~決戦!オニキス戦!⑧~(80話) | 猫日記

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~あらすじ~
タクVSオニキス戦。タクの放ったマスタードラゴンを喰らい、決着が付いたかと思われたこの戦いだったが、瀕死のタクが立ち上がり・・・
タク「決着付けようじゃねーか!!」
オニ「バ・・・バカか・・・こいつ、本当に決着が付いてないと思ってんのか・・・?」
シヴァ「タク、よせ。本当に死ぬぞ。」
タク「っせーな!!部外者は黙ってろ!!」
シヴァ「・・・そんだけ元気があれば大丈夫・・・か?」
ウリ「ラチがあかないな。タク、悪いな、お前にこの勝負を続行させるわけにはいかない。ドクターストップだ。かと言ってオニキスを放っておくわけにもいかん・・・俺が止めを刺させてもらうぞ。」
ウリエルが右手にオーラを溜める・・・
タク「てめっ・・・1対1の勝負に・・・」
ミカ「タク・・・もう1対1っていう話はとっくに終わってる。勝負は付いた、お前の勝ちだ。」
タク「ふざけんなっ!!てめぇ・・・邪魔しやがったら・・・タダじゃおかねぇからな・・・」
ウリ「タク・・・いい加減にしておけ。俺が手を加えたところでお前の勝ちは揺るがない。お前のわがまま1つでどうこう出来ることじゃない。」
タク「ウリエルッッ!!!!」
ウリエルがタクの方を向く・・・
タク「それ以上・・・勝手なマネしてみやがれ・・・俺がこの場でぶっ殺すぞ・・・!!」
ウリ(・・・なっ・・・これが・・・生命オーラを極限まで使って死にかけてた人間の目・・・か!?)「じ・・・じゃあどうするっていうんだ・・・?」
タク「・・・はぁ、てめーらがデケェ声出させるから体力も無くなってきちまったじゃねーかよ・・・。おい、オニキス・・・続きやる気・・・あんのか?」
オニ「冗談だろう?俺も、お前も、攻撃出来るだけの余裕があるとは思えん。ったく、さっさと止めを刺してもらいたいものだ・・・」
タク「ん~・・・よし、決めた!!引き分けだ!!」
一同「はぁっ!?」
タク「どっちも攻撃出来ねぇんだったら引き分けだろ。何もおかしくねーだろ。」
シヴァ「いや・・・充分おかしい。何でお前は勝ちを認めないんだ・・・意味不明だぞ・・・。」
タク「こんなとこでお前らに上から見られてぶっ倒れてる勝者なんていねーだろ。かと言って俺はこいつに負けた気はしてねーし。だったら引き分けじゃん。オニキス、力もっと付けたらもっかいやろうや!!今度は俺が完勝するからよ!!」
オニ「・・・バカなのか・・・?それとも・・・これが本心なのか・・・?」
ウリ「タク・・・そんな考えが通用するわけないだろう・・・たしかにこれはお前とオニキスの1対1だが、動けなくなってる敵をここでみすみす逃がすほど俺たちは甘くない。そうだろ?ミカエル・・・」
ミカ「・・・そうだな。」
タク「・・・わかったよ・・・じゃあ、ウリエル・・・かかってこいや・・・俺が全力で阻止してやるからよ・・・!!」
タクがオーラを放出した!!
シヴァ「わかった、タク・・・もう止めとけ・・・。ウリエル、そういうことだ。俺はタクに付く。めんどくせーがな・・・。」
ミカ「ウリエル・・・もう止めておけ・・・タクは曲げないようだ。」
ウリ「なっ・・・ミカエル!?」
ミカ「タク、お前の希望はよくわかった。異例ではある・・・が、お前の言うことも一理ある。お前が命を懸けた戦いに我々が水を差すのもおかしな話ではある。ウリエル、タクの希望を叶えてやろう。」
ウリ「バ・・・ミカエル・・・正気か・・・!?言ってる意味がわかってるのか!?」
ミカ「ウリエル・・・お前の決意が変わらなければ私も曲げるつもりはなかった。だが、お前はタクを見たとき、一度怯んだな・・・?瀕死のタクに・・・だ。」
ウリ「いや・・・それは・・・」
ミカ「タクは本当に成長した。瀕死のタクが闘神と呼ばれたウリエルを圧倒したんだぞ。オニキスとの戦いがタクを成長させたのだ。見事だったぞ、タク・・・まぁ、自分で止めを刺せれば尚見事だったけどな。」
タク「悪ぃな、ミカエル。今度戦るときは必ず俺1人でぶっ倒すからよ。もう面倒はかけさせねーよ。」
ミカ「当たり前だ。こう言った手前、オニキスとの戦いに関しては私たちは一切手出しはしない。お前の希望だ、お前が責任を持って戦え。・・・ウリエル、話がある、戻ろう。」
ウリ「・・・あぁ・・・。」
ミカエルとウリエルが戻った。
シヴァ「・・・やれやれ・・・うちの総大将も何考えてるかさっぱりわかんねーな・・・おいタク、さっさと引き上げるぞ。回復しねーとそのままホントにおっ死ぬぞ。」
タク「あぁ。・・・そういうことだ、オニキス。今度はちゃんとした決着つけようや!!」
オニ「・・・これが・・・天使軍の・・・やり方か・・・?」
シヴァ「天使軍のじゃないな。タクの、だ。深く考えんなよ、ただタクが気にいらないってだけだ。」
タク「じゃあな、オニキス!!俺、もっと強くなるからな!!」
タクとシヴァが戻った。
オニ「・・・バカな・・・バカな・・・くそっ・・・!!何で俺が、この俺がこんな・・・!!」
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~天使軍本部~
ウリ「ミカエル・・・詳しく話を聞かせてもらうぞ。」
ミカ「あぁ、お前が納得いかないのもわかる。だが、私はオニキス自体にそこまでの脅威は感じていないんだ。まぁ、タクが倒す前は脅威だったがな。」
ウリ「やつは悪魔軍の中でも天才と呼ばれる逸材だぞ!!まだまだ強くなる!!」
ミカ「たしかにオニキスはまだまだ強くなるだろう・・・だが、強くなっても単独で行動することは間違いない。これから悪魔界に戻ったところで誰かと組んで行動することはまず有り得ないだろう。そして、タクが1度、たとえマグレであっても勝ったことでオニキスに勝つ方法はわかった。その気になればいくらでも倒す方法がある。もはやオニキスは正体のわからない厄介な敵ではないのだ。」
ウリ「・・・しかし・・・」
ミカ「お前には悪かったと思ってる。だが、あそこにいたメンバーの中で、お前にああ言ったからってお前の見る目が変わるようなやつはいないさ。シヴァだってああ言ってちゃんと立場やその他はわきまえて行動するやつだからな。タクやユウキはまだわからんが、シヴァが傍についていれば問題ないだろう。それに、タクの目に怯んだのも事実だしな。」
ウリ「それについては悪かった。タクは・・・本当に成長してる・・・戦闘能力だけならラファエルとも五分か・・・それ以上だろう。」
ミカ「タクはまだまだ成長する。その成長にオニキスとの1対1で引き分けにまで持ち込んだ・・・というモチベーションが必要だと感じたのさ。今後タクが相手にする敵はオニキスレベルを凌駕する相手ばかりだろうしな。・・・納得、出来たか?」
ウリ「・・・ふぅ、わかったわかった。お前とは長い付き合いだ、気まぐれもよくわかってるしな。ま、戦うことで若い目が成長するなら俺も言うことはない。タクの今後に期待しよう。」
ようやく長かったオニキス戦に終止符が打たれた。タクはこの先、オニキスよりもさらに強い敵と戦うことになる・・・。続きます。